食品加工の最新技術を企業に紹介 札幌で発表会

道総研の食品加工研究センターは研究成果を道内の企業に紹介する発表会をきょう札幌で開きました。

発表会は、道内の農水産物を使った加工食品の製品開発や技術支援などの研究成果を企業に活用してもらおうと、毎年開いています。今年は、7つの研究成果が発表され、およそ110社から参加した250人余りが熱心に受講しました。「チルド食品」と呼ばれ、2週間程度で廃棄されるカレーライスの冷蔵食品では、殺菌条件や具材のニンジンなどの調理技術の改良によって賞味期限を2倍の1カ月ほどに延ばした事例が紹介されました。

食品加工研究センターの奥村幸広所長は「(私たちの)研究成果は企業に使ってもらって初めて世の中に出ていくもの。(発表を聞いて)自分たちも使ってみたいという思った人がいれば声をかけてもらい一緒に事業化に向けて取り組んでいきたい」と話していました。

ポスターによる発表も行われ、担当職員が道産トウモロコシを使った「コーンウイスキー」の醸造研究などを紹介していました。

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