【巨人】堀内恒夫氏が山崎伊織にあえて苦言連発「一人で投げなさい。他人にマウンドを渡すなよ」

堀内恒夫氏

巨人で監督などを歴任した野球評論家の堀内恒夫氏(76)が12日、自身のブログに新規投稿。11日の楽天戦(楽天モバイル)で、7回8安打ながら2失点と粘投した山崎伊織投手(25)にあえて苦言を呈した。

試合そのものは序盤から3本のアーチをかけて4回までに6―2と4点をリード。しかし8回にドラフト1位ルーキー・西舘が浅村に2ランを浴びて2点差に迫られると、9回には守護神のバルドナードが押し出しを含む3連続四球から小郷に逆転の2点適時打を許し、痛恨のサヨナラ負けとなった。堀内氏は試合の分岐点に浅村の追撃弾を挙げ「チームが浮き足だつのを感じた。そこから、試合の勢い 相手の勢いに飲み込まれる試合だったと言える」と分析した。

救援陣による終盤の大量失点でリードを守ったまま降板した先発・山崎伊の6勝目は幻に終わった。だが、堀内氏は「あえて厳しいことを言おう」と前置きした上で右腕に「一人で投げなさい。6点も取ってもらってマウンドを他人に渡すなよ」と注文をつけた。

7回を投げ終えた時点で、山崎伊の球数は今季2番目となる116球を数えていた。それでも堀内氏は「球数だっていうんだろうけど 1週間に1回しか投げるチャンスがないんだから 6点もらって7回でハイ終わり。そんな美味しい勝ち方はありません。せっかく無四球なのにまた死球を与えているし。勝てたらありがたいし 負けたら自分を悔いるようじゃないと」と手厳しかった。

もちろん、数々の〝ダメ出し〟の裏にはさらなる成長への願いがある。

「リリーフ陣が炎上することはたまにあることだ。彼らはようやってくれてるよ。先発が揃いも揃って6・7回100球前後で 毎度リリーフ陣に任せたら負担が大きいに決まってる」と救援陣をフォローしつつ、山崎伊と戸郷の名前を挙げて「少なくともこの2人には最後まで投げ切る姿勢を見せてもらいたいね」とエールを送っていた。

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