3か月の集大成!大あんどん製作ピーク 小学生もアール・ブリュット作家も町内一丸で となみ夜高まつり

砺波の初夏を彩る「となみ夜高(よたか)まつり」に向けて、各町内では、夜高あんどんの製作が進められています。

砺波市・新富町の公民館。

10日夜、週末から始まる「となみ夜高まつり」に向けて、夜高あんどんの製作が大詰めを迎えています。新富町では、3月半ばから夜な夜な町内の人たちが集まり、ことしの製作を開始。10日は山車の裏側や細かな模様に色を付けるなど、最後の仕上げを行っていました。

新富町の裁許・富田祐矢さん: 「若い人もお年寄りも関係なく全員で作ってます」「夜高が唯一町内全員をつなぐ行事」

となみ夜高まつりは五穀豊穣を願って大正時代から続く伝統行事で、大あんどん同士を激しくぶつけあう「突(つ)き合わせ」が祭りの最大のみどころです。

ことしは16の町内が大小18基のあんどんを製作します。

新富町では、昔ながらの竹で骨組みを作り、赤が映える美しいあんどんを目指し町内一丸となって製作に取り組んでいます。

記者: 「夜高づくり参加してみてどうですか」 小学3年生: 「まあ楽しい」

父親: 「なかなか人間も少なくなってきてて、出来る限りみんなで盛り上げて続けていきたいなと思うし、続けていかんなんかなと思う」

高校生の頃から、親子であんどん作りに参加している島雄介さん(31)。

島雄介さん: 「紙貼りと色塗りが大好きです。とてもうれしいです」

知的障害と自閉症のある島さんは、色鉛筆による風景画を得意とするアーティストです。独特のタッチで描く幾何学的なのに温かさを感じる作品が特徴で、新富町の夜高を描いた作品もあります。

父・島正典さん: 「同じ住民の仲間なので。できることは限られますけども、元々絵心はあるので。絵ももちろんですが、紙貼りがちょっと雑なんですけどすごく早い。結構貴重な戦力になってる」

町ごとにあんどんの美しさを競う夜高コンクールでも「入賞常連」の新富町。ことし挑んだのはー。

新富町の裁許・富田祐矢さん: 「鳳凰っていうのは復活とか復興とかいう意味合いがありまして、ことしは復興という意味合いも込めて製作しております」

町内一丸となって作り上げる夜高あんどん。ことしの祭りは今月14日と15日で、15日午後8時40分ごろから「突き合わせ」が行われます。

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