X / 旧Twitterが「いいね」の仕様変更、非表示へ「攻撃されずに「いいね」できるように」とマスク氏。成人向けコンテンツ許容に続き

X / 旧Twitterが「いいね」の仕様変更、非表示へ「攻撃されずに「いいね」できるように」とマスク氏。成人向けコンテンツ許容に続き

X / Twitter は「いいね」(Likes)の仕様を変更し、原則としてプライベートにします。

従来はユーザーのプロフィール画面から、過去に「いいね」した投稿の一覧を誰でも確認できましたが、仕様変更後は「いいね」欄を本人以外には非表示に。

今後、どのポストを「いいね」したかは、した本人か「いいね」がついたポストの投稿者にしか見えない仕様になります。

Twitterを買収して以来、サービス名称を「X」に変えるなど、さまざまな仕様変更を続けてきたオーナーのイーロン・マスク氏によれば、変更の理由は「攻撃を受けずに「いいね」ができるようにするため」。

変更後も投稿の「いいね」カウントは残り、どれほど「いいね」を集めているかは可視化されたままになる見込みです。

X / Twitter の「いいね」(Like)は、公式によれば「ツイートに対する好意的な気持ちを示すため」の機能。

かつては☆のアイコンで「Favorite」の名称でした。古くは日本語で「ふぁぼる」といった用語も使われましたが、2015年に現在のハートマークと「いいね / Like」に変更。

当時のTwitterによれば、これは他のSNSなどと名称を統一し、好意を伝える意味を新規ユーザーにも明確にするため。

従来は誰がどの投稿を「いいね」したか、公開アカウントであれば誰でも確認できたため、投稿が議論を呼ぶものであれば、いいねした本人を批判する意見や投稿も発生しうる状況でした。

一方で、「いいね」は公式がどんな説明をしようがハートマークだろうが私は好意を示しているわけではない、単にあとから再確認するためのブックマークとして使っているのだというユーザーも少なからず存在しています。

X / Twitter はこうした場合のために、他のユーザーには公開されない「ブックマーク」の機能を追加していました。

いいねの代わりにブックマークを使えば解決するような気もしますが、誰もが習慣を変えるわけではなかったようです。

「いいね」がプライベート化したあとも、いいねが多い投稿はアルゴリズム的に扱いが上位になりタイムラインに乗りやすくなること、またユーザーごとに「いいね」したポストによってタイムラインの傾向が変わる点は従来どおりです。

なお、特に関係あるともないとも言えないニュースとして、X / Twitter はルールを改訂し、適切なラベル付けを前提に成人向けコンテンツを許容する方針を明確にしています。

買収以降は広告収益が大きく減少し、プレミアムのサブスクリプション収益ではカバーできていない現状、Xとしては成人向けコンテンツを明確に許容し、クリエーターの収益化を促進することで、手数料収入を伸ばせることになります。

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