INAC神戸ひと筋15シーズンの元なでしこFWが感じた、WEリーグ連覇の浦和Lとの差

高瀬愛実選手(写真提供:WEリーグ)

サッカー・WEリーグ、INAC神戸レオネッサの元なでしこジャパンFW高瀬愛実選手(※「高」=はしごだか)が、9日のファンクラブ向けのイベントでラジオ関西の番組の取材に応じ、2023-24シーズンを振り返りました。

【写真】WEリーグ記念すべきファーストゴールを決めたときの高瀬愛実選手

2009年に加入後、INAC神戸ひと筋。現在はチーム最古参メンバーとなった高瀬選手。15シーズン目となった2023-24シーズンは、WEリーグで20試合に出場し、5得点を記録。スーパーサブとしての出場が多かったなか、要所で結果を残すなど、INAC神戸の「必殺仕事人」として存在感を発揮。皇后杯の決勝では土壇場で値千金の同点PKゴールを決めるなど、チームの7季ぶりとなりカップウイナー獲得に貢献しました。

――今シーズンを振り返っての感想は?

【高瀬選手】 最終的にWEリーグ(優勝)を逃してしまったので悔しい思いが強いですが、ちゃんと振り返ったとき、皇后杯をとれたり、最後、力は足りなかったが、それまでなんとかチームで優勝を狙えるような雰囲気や可能性も感じられたなかでシーズンを戦えたのは、個人的には、(優勝できなかった)結果を除けば、すごく充実した1年だったかなと思います。

――優勝を逃した一番の要因は? どこが、リーグを連覇した三菱重工浦和レッズレディースと最後に差が出たと思うか?

【高瀬選手】 何か比べるところでいえば、力の部分や積み重ねてきたものなど、浦和さんのほうが勝っているものがいっぱいあったのですが、ただ、大きな違いは、自信を持ってやれるかやれないか、みたいなところ。そこはすごく大きいのかなと。自信を持ってやれれば、もっと今以上に、力が個人としてもチームとしても出るチームだけれども、ここで落とせないとか、対(浦和)レッズとなったとき、どこか消極的になってしまうみたいな、自信を持ち切れないみたいなところはあったかな、そこ(の差)が大きかったかなと思います。

――ファン・サポーターへのメッセージをお願いします。

【高瀬選手】 今季も応援ありがとうございました。移籍を発表した選手もいたり、毎シーズンですが、チームもガラッと変わってとなるものの、監督さんや今年やってきたベースというものは来季は継続してできると思います。よりパワーアップした、勝負どころでより勝負強さを発揮できるようなシーズンにしていきたい。自分たちも必ず(リーグ)優勝を取りたいし、皆さんにもより期待してもらいたい。たくさん(のファン・サポーターに)スタジアムに来ていただいて、応援してくれたらうれしいなと思います。

取材したラジオパーソナリティーで元なでしこジャパンDF川上直子氏は、高瀬選手について「ファン感での振る舞いなどを見ていても、さすがだなと。今のINACに、高瀬選手は、私は絶対に必要だなと思った。人への気遣いも見られて、さすがだなと思った」と、貢献度の高いプレーのみならず、普段の律儀な振る舞いにも感心していました。

※ラジオ関西『カンピオーネ!レオネッサ!!』2024年6月10日放送回より

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