「あああああああああああああ」
そんな悲痛な叫びとともに投稿された写真には、キャットフードが散乱した部屋が写っています。よく見ると、自動給餌器が倒れ、中に入っていたキャットフードが出てしまった様子。1匹の猫が、もぐもぐとフードを食べています。
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引用元:@mofmof_catto
X(旧Twitter)ユーザーの@mofmof_cattoさんが、この写真を公開すると3.7万件以上の「いいね」(2024年5月23日時点)が集まり、「これはキツい……」「食べ放題を満喫中?」「カリカリビュッフェ!」「ハッピータイムやんけ!(笑)」「悲惨すぎるww」など、さまざまな声が寄せられました。
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引用元:@mofmof_catto
飼い主さん:
「人間(私)がこのハプニングを起こしました。自動給餌器がエラーになっていたので、なおそうとしたところ、ひっくり返してこの状況に……。2匹の猫は、ひっくり返したときの音に驚いて、最初は飛び回っていましたが、うにちゃんはごはんに釣られておずおずと食べにきました」
「このような事態に陥ったのは、今回で2回目。同じことを繰り返してしまったことを悔いています。旧自動給餌器を使用していたときは、食欲旺盛なうにちゃんが頭突きをしてごはんを出し、食べていました。現在の自動給餌器を使用してからは、頭突きしてもごはんが出ることはなく、平和です」
飼い主さんのおうちで家族になったうにちゃんといとちゃん
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引用元:@mofmof_catto
飼い主さんのおうちには、2匹の猫が暮らしています。黒い被毛が素敵な男のコ「うに」ちゃん(取材時、8才)、パステルカラーの被毛が愛らしい女のコ「いと」ちゃん(取材時、6才)です。
話題になった写真で、床のフードをもぐもぐおいしそうに食べていたのは、うにちゃん。飼い主さんは、元保護猫だったうにちゃんをお迎えし、1カ月ほどかけて信頼関係を築きながら、少しずつおうちに慣れてまったそうです。一方、いとちゃんは、飼い主さんのお母さんが保護した猫が生んだコで、生後3カ月頃、飼い主さんのおうちに迎えられました。
飼い主さん:
「うにちゃんは、臆病な性格で、おうちに来た当初、慣れてくれるか心配をしたこともありました。今では、控えめながら甘えてくれます。いとちゃんは、母猫から生まれた子猫の中で、一番、ミルクを飲むのが下手なコでした。1年ほど前までは、アレルギー性のぜんそくによる咳をよくしていましたが、現在は環境が変わり、寛解。毎日、元気に吠えています」
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引用元:@mofmof_catto
うにちゃんは、とても優しく、飼い主さんが入浴中、脱衣所にやって来て「大丈夫?」と話しかけるように鳴きながら待っていてくれるそう。また、いとちゃんは、臆病で寂しがり屋さん。飼い主さんによると「自由を愛するまさに猫」といったキャラクターの持ち主だといいます。
2匹は、どちらも飼い主さんが同じ空間にいると安心するようです。“ねこ立ち入り禁止部屋”に飼い主さんがいると、ずっと鳴いてアピールするそうですよ。
飼い主さん:
「うにちゃんは、控えめな性格。人間が寝たあと、ひっそりとおなかの上にやって来て眠ります。保護される前、十分に食べることができなかったからか、ごはんへの執着が強め。よく自動給餌器をひっくり返して、食べることがありました」
「いとちゃんは、かまってほしいとき、“おしりトントン”してもらえるまでおなかの底から声を出してアピール。人間に何か気づいてほしいことがあるときは、わざと爪を出して、チャッチャッと音を出しながら歩きます。人間が同じ部屋にいないときも、同じように鳴いてアピール。病院に行くときは、『嫌だ! 行きたくない!』と怒鳴ります」
優しい飼い主さんに見守られながら、仲良く暮らすうにちゃん、いとちゃん。これからも幸せな日々を過ごすことでしょう。
飼い主さん:
「私の寿命をわけてあげたいくらい、かわいい存在です。『もっと、ねこの鼓動がゆっくりだったらいいのにな』と思います」
写真提供・取材協力/@mofmof_cattoさん/X(旧Twitter)
※この記事は投稿者さまにご了承をいただいたうえで制作しています。
取材・文/佐東みかん