【サッカー日本代表 採点】中村敬斗&堂安律に最高点「5」、スタメン8人が「4」以上の高評価。W杯予選シリア戦

全員が及第点以上。攻撃的ウイングバック……強豪が守備を固めた際にオプションになり得るか。

[北中米W杯 アジア2次予選 第6戦] 日本代表 5–0 シリア代表/2024年6月11日19:10/エディオンピースウイング広島

北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の最終第6戦、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)が上田綺世、堂安律、相馬勇紀、南野拓実の得点、さらにオウンゴールで、シリア代表に5-0の勝利を収めた。日本は6連勝(勝点18)。24得点・0失点で最終予選進出を決めた。

3-4-2-1のウイングバックがここまで「ウイング」として機能する試合は、レベルが上がれば難しいものの、例えば強豪でも相手が守備を固めてきた際のオプションになり得る可能性を示せた。その意味で、今回はいずれも価値あるゴールをもたらした中村敬斗、堂安律に最高点「5」をつけた。マン・オブ・ザ・マッチは、フル出場した堂安のほうが貢献度は高いのだが……、その鋭い突破&決勝クロスで試合開始時は意気揚々としていたシリアの心をへし折った中村を選出した。

日本代表の選手採点は次の通り。

通信簿にちなんでの5段階評価。

◎採点の見方 ポジション 選手名 採点 ※通信簿にちなみ5段階評価で採点。 「5」が最高、「1」が最低。 対象は原則プレー時間20分以上 【先発出場】

▼先発
GK
12 大迫敬介 3(▽76分)
シリアの枠内シュートはゼロ。未然に守備陣とも連動しコースも消していた。

DF
4 板倉滉 3
リベロで先発し、4バックではセンターに。最後尾でしっかり蓋を閉めた。

16 町田浩樹 4
最もバトルし上回った。元同僚、上田綺世へのクサビのパスは惜しかった。

22 冨安健洋 3
無失点に抑えるという結果にこだわった印象。攻撃参加時、シュートを打っても良かったか。

MF
6 遠藤航 4(▽62分)
4バック時はリバプールのようにアンカー的に中心でプレー。大柄な相手にもひるまず、起点を潰し、日本の起点となった。

8 南野拓実 4
最後にゴールを決め好調ぶりを印象付けた。本人も手応えを得ていたが、3-4-2-1のシャドーは、より生きるポジションか。

10 堂安律 5
ウイングバックでスタートし、試合を決定づける2試合連続でのチーム2点目を奪取。

13 中村敬斗 5 【MAN OF THE MATCH】(▽HT)
上田の先制点をドンピシャアシスト。ミャンマー戦では自ら決め、今回はお膳立て。

17 田中碧 4(▽73分)
完璧なサイドチェンジなど技術の高さは見せた。今後は怖さがほしい。

20 久保建英 4(▽62分)
確実に起点となって相手を翻弄した。自らの形(最も得意とは言わないが、二番、三番目のフィニッシュの形)に持ち込みながらシュートが枠を捉えられずにいるのは課題か。

FW
9 上田綺世 4
最初のチャンスをジャンプヘッドで仕留めた。4バックへの以降後、逆にフォローを得られず孤立した印象。

【交代出場】
DF
21 伊藤洋輝 4(▲HT)
投入後は左サイドバックに入り、4バックへ以降。まったく動じなかった。

MF
11 相馬勇紀 4(▲62分)
ミャンマー戦は右から2アシスト、今回は左サイドからPKを獲得し、自ら決める。

15 鎌田大地 4(▲62分)
ボランチ、アンカー、インサイドハーフ気味…複数の役割をこなし、キラーパスで相馬のPKを誘発。

7 川村拓夢 -(▲73分)
2試合連続途中出場し、推進力をもたらした。

GK
23 谷晃生 – (▲76分)
最後のカードで投入されて代表復帰。2次予選全試合無失点を締めくくった。

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