ウミガメの聖地 美波町の大浜海岸で2年ぶりにウミガメの上陸と産卵を確認 産卵は県内全域でも2年ぶり【徳島】

徳島県美波町の大浜海岸で、6月12日の朝早く、2024年では県内で初めてとなるアカウミガメの産卵が確認されました。

(日和佐うみがめ博物館カレッタ 平手康市館長)

「ここに2本の足跡があって向こう側の足跡から上陸してます。(砂浜を)上がってきて、一度卵を産もうとして(穴を)掘ってます。何か気に入らなくて、(産むのを)やめてここに来て(卵を)産んでます。ここで産みました」

日和佐うみがめ博物館カレッタの平手康市館長によりますと、6月12日午前4時ごろ、地元のウミガメ監視員がアカウミガメの上陸した跡を見つけました。

連絡を受けた平手館長が産卵のための穴を掘ったところ、産み落とされた卵を確認したということです。

産卵場所は、波打ち際から約30mの砂浜で、足跡幅から約80cmの個体と見られています。

県内でのアカウミガメの産卵の確認は2023年はゼロで、2024年では今回が初めてです。

大浜海岸では上陸そのものが2年ぶりとなり、産卵の確認は大浜海岸としても、県内全域としても2年ぶりとなります。

(日和佐うみがめ博物館カレッタ 平手康市館長)

「(Q.卵はカレッタで育てる?)卵は在るがままにします。在るがままに置くのが一番いいと、私たちは考えています」

卵はカレッタで保護せず、自然のままふ化させるということです。

卵が順調に育てば約50日後にはふ化して、子亀は海に帰ります。

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