宇留賀前副知事の再任人事案 知事が「一年限り」を提案

宇留賀前副知事の再任人事案を巡って群馬県議会の全員協議会が開かれました。

山本知事は、任期を一年と限定し再任を求める妥協案を提示しました。

「1年という任期で宇留賀副知事の再任をなんとか認めていただけないでしょうか。認めていただいたら1年経った時点で任期が切れると」(山本知事)

山本知事は当初、妥協案として、1年ごとに宇留賀氏の続投の可否を求める内容で検討していましたが、宇留賀氏の任期を1年のみに限定すると提案しました。

12日の全員協議会は宇留賀前副知事の再任案について議員間の情報共有を図るため開かれたもので、この件で知事が正式に議会側に説明するのは初めてです。

最大会派の自民党などから「国から派遣される副知事が必要だ」という意見が出ている点について山本知事は宇留賀氏が再任となった場合、1年後に後任を国から探すことを明言しました。

「いわゆる中央政府からの副知事にですね、とにかく良い人を見つけられるように努力をいたします。1年後からもしっかりとした副知事に来ていただけるように早速探していきたい。」(山本知事)

質疑応答では各会派の代表が知事に質問しました。

「宇留賀氏が1年で辞めることをどのように担保するのか」との質問に対しては、山本知事は「退職願を最初から預かるなど皆さんが納得する担保で良い」と答えました。

このほか、「去年8月、県議会は宇留賀氏の副知事続投を認めたが、なぜこういう状況になったのか」と経緯を尋ねるものや、「副知事には県職員や県議会に目配せできるバランス感覚が必要なのでは」という副知事の資質を質すものなどが、山本知事に投げかけられました。

終了後、山本知事は記者団に対し来週17日の県議会最終日に再任案を提出する考えを示しました。

「今動いているプロジェクトがこの1年くらいが正念場なので、そこまではしっかりとやり遂げてもらうってことが、群馬県民と群馬県のためになると思います。再任を認めていただきたいなと思いますし、正直に全て自分の気持ちをお伝えしたので、あとは県議会の方がお決めになることかなと思います。」(山本知事)

また自民党県連の井下泰伸幹事長は再任案に関する最終的な判断は17日までに決めたいとしました。

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