「バーチャル高校野球」がギネス世界記録に認定 地方大会含め計3482試合をライブ配信

「バーチャル高校野球」がギネス世界記録に認定された(写真は甲子園)

2015年から配信開始…日本高野連の寶会長「夢にも思わなかった」

朝日新聞社と朝日放送テレビ株式会社が運営する「バーチャル高校野球」が昨年の第105回全国高校野球選手権大会で計3482試合を配信したとしてギネス世界記録に認定された。10日、朝日新聞東京本社で認定証の授与式が行われた。

同サイトはLINEヤフー株式会社が運営するスポーツ総合サイト「スポーツナビ」内でも展開。ライブ配信は2015年からスタートし、2022年は地方大会を含め約3200試合を配信した。昨夏は地方大会を含め全試合を配信。「単一スポーツチャンピオンシップをプラットフォームでライブストリーム配信した最多試合数」としてギネス世界記録に認定された。

今年も22日に開幕する沖縄大会から地方大会を含めて全試合を配信予定となっている。授与式には朝日新聞社執行役員の高野健一氏、朝日放送テレビ株式会社取締役の竹田直彦氏、日本高野連の寶馨会長が出席。朝日放送テレビの福井治人アナウンサーが司会を務めた。

各出席者のコメントは以下の通り。

○高野健一氏
「いつでもどこでも母校や地元の学校を応援できる環境をつくることが、高校野球人気の拡大につながる。その思いから、全試合配信にこだわってきました。高校野球にそそがれた情熱の結晶を、全国のファンのみなさまに、余すところなくお伝えするという覚悟を、私たちは持っています。ギネス世界記録認定をマイルストーンに、応援する人たちの裾野をさらに広げていきたいと思います」

○竹田直彦氏
「朝日放送テレビが2015年から朝日新聞社とともに展開してきましたインターネットサービス『バーチャル高校野球』において、かねてからの悲願であった地方大会からの全試合配信を昨年、遂に達成することができました。夏の頂点を目指す全ての高校球児の映像、全3482試合をお届けできた訳です。この度、ギネス世界記録に認定され、心より嬉しく思っております。ご協力くださった関係各位の皆さまに厚く御礼を申し上げます。これからも高校野球のみならず、『野球』そのものの発展に寄与できるよう、精進と研鑽を重ねていきたいと思います」

○寶馨会長
「バーチャル高校野球の試合配信におけるギネス世界記録認定、誠におめでとうございます。私が子供の頃には、夢にも思わなかった地方大会の1回戦から全試合が日本全国と世界に向けても配信される時代になりました。この素晴らしい「夢」を叶えてくださった方々、そしてギネス世界記録として認定をしてくださった関係各位に、高校野球を愛するものとして厚く御礼申し上げます」(Full-Count編集部)

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