「どんなときでもライオンズが好きだから」西武ファンのモデル新川優愛 セレモニアルピッチで低迷チームに込めた思い

セレモニアルピッチで投球する新川優愛(撮影・大泉謙也)

◆日本生命セ・パ交流戦 西武―広島(12日、ベルーナドーム)

大の西武ファンで知られるモデルの新川優愛がセレモニアルピッチを務めた。ハート形の縫い目をした白球を手にし、サウスポーから投じた球はワンバウンドで柘植世那のミットに。「緊張しましたけど、柘植選手に届けと思って投げて、なんとかキャッチしてもらえたので良かった。でもちょっとやっぱり悔しくて…。もっとしっかりちゃんと飛ばしたかったので、伸びしろがあるっていう意味で85点!」と笑顔で振り返った。

埼玉県出身の新川は、19年の結婚時に「ロケバス婚」で話題になった夫に交際時から勧められて西武の試合を観戦。夫からルールを教わるうちに徐々にファンになった。22年には女性ファンが主役の「獅子女(ししじょ)デー」でメインアンバサダーを務めて特製ユニホームをプロデュースし、始球式を務めた。今年もプライベートで4度ベルーナドームで観戦したそうで、その姿を交流サイト(SNS)に挙げている。

前日11日の広島戦はドラマの撮影があったため生観戦できなかったが、帰宅後、夫から「9回裏から最後は見た方が良い」と言われて録画観戦。最後のバッターとなった源田壮亮が一ゴロでヘッドスライディングをして間に合わずうずくまり、先発今井達也が涙を浮かべながら慰める姿も目にした。

それらを踏まえ、投球前には8連敗中でリーグと交流戦両方で最下位に沈むチームを鼓舞するように「なにがあっても、どんな年でも ずーっと青炎を送ります!!」と直筆した色紙を掲げた。

「やっぱり私が見てきた中でも、今年はやっぱり悔しいというか、ファンの皆さんもいろいろと考えてしまう年かもしれないなと思ってはいて。それは私も感じていて。昨日もやっぱり結構ちょっときついものがあったんですけど。でも、どんなときでもライオンズが好きだし、ライオンズの選手の皆さんがやってくれる野球が好きだから。私は何があっても、どんな年でもずっと青炎を送りますっていう私の気持ちです」と熱い思いを込めてエールを送った。

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