大阪万博「リング」完成間近 世界最大級の木造建築物、9割組み上がる 開幕まで300日

約9割が組み上がった木造巨大屋根「リング」。内側にはパビリオンの建屋も姿を現した=12日午後、大阪市此花区

 開幕まで300日余りとなった2025年大阪・関西万博。会場となる大阪市の人工島・夢洲で12日、日本国際博覧会協会(万博協会)が、報道関係者向けに撮影会を開いた。

 会場のシンボル、木造巨大屋根「リング」は約9割まで組み上がっている。1周約2キロ、高さ最大20メートル、幅30メートルと世界最大級の木造建築物は、9月末に出来上がる予定だ。

 リングの内外には、「万博の華」と呼ばれるパビリオンが姿を現しつつある。目玉となるテーマ館の一つ「いのちの遊び場 クラゲ館」や、約1500本の樹木が移植される「静けさの森」もお目見えしている。

 協会が建設し、参加各国や国際機関に貸し出す「タイプB」や「タイプC」と呼ばれるパビリオンの建屋も完成間近だ。閉幕後、淡路島への移設が計画される人材サービス大手、パソナグループ(東京)のパビリオンの白い屋根も目立つ。

 1日に販売を始めたリングの一般向け見学ツアーは、団体枠が募集開始から5分で完売。個人枠も6月分は6分で売り切れた。個人の7、8月分は7月1日に日本旅行の専用サイトで発売される。(大島光貴)

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