「 “ご入金のみ” でも当日参加があった」田畑議員からの回答…過去にも開催していた “ご入金のみ” 政治資金パーティー

衆院富山1区選出の自民党、田畑裕明議員の政治資金パーティーをめぐる問題で12日、チューリッテレビの問い合わせに対し回答がありました。このなかで田畑議員は「 “ご入金のみ” でも調整がついて当日会場に来た人もいた」として、過去にも開催していたことに触れましたが、詳しい回数などについては明らかにしませんでした。

田畑議員からの回答文書は12日午後5時ごろ届きました。

田畑議員の回答:「ご質問の政治資金パーティは通常国会の会期末に国政報告を兼ねて毎年6月頃に開催しているものです」「現在、政治資金規正法の改正審議が続いており、政治資金パーティのあり方についても議論されていることもあり、今回開催することを見送ることと致しました」

岸田総理「実態を把握し本人が説明すべき」

田畑議員を巡っては政治資金パーティーの案内状に出席・欠席以外に「ご入金のみ」の項目を設け、これが寄付の呼びかけにあたると指摘されていて、10日の国会でも野党が岸田総理を厳しく追及しました。

立憲民主党 村田享子参議院議員:「ご入金のみにしてもらえば、経費がかからずにパーティの収益を得られるわけなんですね。脱法どころか違法なパーティだと思います。今、審議されている政治資金規正法の改正案において、規制の対象になりますか」

岸田総理:「このパーティー自体がどのように運営されているか、これについて、実態をしっかり把握した上で判断すべきものである。いずれにせよ、そのご指摘の点については、議員本人が説明すべきものであると考えております」

過去には “ご入金のみ” で当日参加の方も…

立憲民主党の村田享子参議院議員は「ご入金のみ」が違法にあたる可能性があるとしたうえで、過去にも「ご入金のみ」のパーティーを行っていたか調べる必要があるとしていました。

立憲民主党 村田享子参議院議員:「田畑方式とも言えるご入金のみっていうあの仕組みがいつから始まったのかとか、あれは田畑議員本人が思いついたものなのかとかですね。もしくは誰か別でされてる方がいて、それをまねしたものなのかとか、本当にこのご入金のみが始まった経緯というのももっと調べないといけないよなって思いますよね」

「ご入金のみ」について田畑議員は…。

田畑議員の回答文書:「 “入金のみ” として当日会場に来られなかった方に対しては、パーティの際にお配りしている国政報告資料やセミナー資料などを後日お届けさせていただくことを予定しておりました。なお “入金のみ” とされた場合でも、ご予定の調整がついたとして当日会場に来られた方もこれまでいらっしゃいました。いずれにしても誤解を生むことのないよう、今後は案内の方法や表現についても見直したいと思います。(今回のパーティは開催を見送ることと致しましたが、今回から会場に来られない方に国政報告の模様を配信することも考えておりました。)政治に対する信頼回復にむけて引き続き取り組んでまいります。令和6年6月12日衆議院議員田畑裕明」

具体的な回数については回答なし…

田畑議員は「ご入金のみ」として会場に来られない人に対して国政報告やセミナーの資料などを後日、届ける予定だったと回答。今回中止したパーティーについては国政報告の配信も考えていたとしています。また、回答で過去にも「ご入金のみ」の項目があるパーティーを開催したことがあることに触れましたが、具体的な回数などについては回答しませんでした。

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