【広島】森下暢仁がベンチでぼう然… 西武打線に今季ワースト5失点KO

広島・森下

まさかの展開だ。広島の森下暢仁投手(26)が12日の西武戦(ベルーナ)に先発し、5回7安打5失点でKOされた。

試合前まで12球団最少の得点数、今季2度目の8連敗中の西武打線を相手に突如乱れた。4回までスイスイと投げ抜いたが、0―0のまま5回に入ると制球が甘くなり、先頭打者の代打・滝沢に左前打を許すと源田に1球で犠打を決められて一死二塁。二死三塁となってから元山に甘く入ったカットボールを中前へ運ばれて先制点を献上した。ここで踏ん張れずに長谷川の中前打で一、二塁とピンチを広げ、西川の走者一掃となる適時三塁打で2点を失い、栗山への四球の後、中村剛と陽川の連続タイムリーで一挙5点のビッグイニングを許してしまった。

この回だけで打者10人、6安打を集中されて森下は降板。最後に失点したのは5月22日の阪神戦(マツダ)での3回。それ以降、いずれも本拠地で登板した同29日のオリックス戦は7回無失点、今月5日の日本ハム戦も8回無失点でスコアボードに「0」だけを並べてきたが、24イニングぶりの失点はあまりにも重いものとなった。

今季の最大でも2失点だっただけに、5失点はもちろんワースト。マウンドから降りた6回以降はぼう然と試合を見守る場面もあり、本人にとっても首脳陣にとっても大誤算の乱調劇だった。

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