グローバル発展イニシアチブはSDGsに寄与 UNCTAD事務局長

グローバル発展イニシアチブはSDGsに寄与 UNCTAD事務局長

10日、スイス・ジュネーブでインタビューに応じるグリンスパン事務局長。(ジュネーブ=新華社記者/連漪)

 【新華社ジュネーブ6月12日】国連貿易開発会議(UNCTAD)のグリンスパン事務局長はスイス・ジュネーブでこのほど応じた新華社のインタビューで、中国が提起したグローバル発展イニシアチブは国連の持続可能な開発目標(SDGs)達成に寄与する優れた枠組みだと評価した。

 グローバル発展イニシアチブは人々のニーズに基づくインフラ開発を提唱することでSDGsの実現を目指していると指摘。グリーン(環境配慮型)開発や食料安全保障、インフラなどの特定分野でSDGsの使命と非常に一致すると述べた。

 UNCTADは今年、設立60周年を迎える。グリンスパン氏は国際協力の拡大と深化を呼びかけ、グローバル発展イニシアチブは同氏の呼び掛けに寄与すると指摘。UNCTADは設立以来、発展途上国のために声を上げてきたとし、今後も発展途上国のため、より包摂的で公平、持続可能な国際枠組みの構築に力を注ぐ考えを示した。

 中国との長年にわたる協力を高く評価し「中国とUNCTADはいずれも自由貿易を唱え、貿易と投資の発展への貢献を信じている」と表明。UNCTADは中国を「20世紀と21世紀における非常に重要な発展の手本」とし、中国の経験を学んできたと述べた。

 グリンスパン氏は2023年、第1回中国国際サプライチェーン(供給網)促進博覧会に出席した。博覧会は貿易が包摂性を備えるよう注力するとともに、中国の自由貿易に対する取り組みを示したと述べ「貿易と投資をより包摂的、より環境に優しく、より持続可能なものにする必要がある」と強調した。

 UNCTADの技術協力プロジェクトに対する中国の重要な貢献も評価。プロジェクトは多くの国のデジタル化・貿易円滑化水準の向上を支援しているとし「これらの国はより有意義な方式で国際経済に関与できるようになった」と述べた。

 貿易と貿易円滑化は「健全な競争とより深い協力」に非常に重要で、UNCTADはこれらの分野における各国の協力を支援する主要な国際機関の一つだと説明。UNCTADの活動は加盟国の参与が必要で、異なる声やさまざまな状況に対応する必要もあると指摘し、グローバルサウスとグローバルノースが対話を通じて協力を強めるよう呼びかけた。

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