法的闘争で負けた英バンド、イージー・ライフがハード・ライフに改名

Photo by Isaac Lamb

イージーグループとの法的闘争を経てバンド名を放棄せざるを得なくなったことが話題となったイージー・ライフ(easy life)あらためハード・ライフ(hard life)が、ニュー・シングル「tears」をミュージック・ビデオと共に公開した。

新たなバンド名で再出発しても尚、その歪んだソウル、ヒップホップに、フロントマンであるマレー・マトラヴァーズのユニークな視点が融合された楽曲は、すぐにそれとわかる彼ららしい至福のサウンドで彩られている。

大人になり、弁護士を雇わなければならなくなったパーソナルな動揺を普遍的なポジティブさに変えたハード・ライフとしての初のシングルは、新章を刻むと同時に、単なるトレードマークを超えた価値観を倍増させているのだ。この曲の中で彼らはこう歌う。

it’s a hard life, I can’t lie,
it’s been a rush, in the hard times,
lucky I got friends that I trust,
it was easy in my 20s now I gotta lawyer up,
gimme airmiles or a fair trial
ハードな人生だ、嘘はつけない
駆け足だった、辛い時もある
信頼できる友人がいて幸運だった
20代の頃は気楽だった、今は弁護士を雇わなければならない
フライトマイル*か公正な裁判を与えてくれ
*訴えてきたイージーグループは航空会社も運営しているのでその皮肉

<YouTube: hard life - tears>

新曲「tears」について、マレー・マトラヴァーズはこう語っている。

「有名な航空会社とかなり公での対立以降、僕の人生は少しばかりひっくり返ってしまった。すべてが中断してしまったんだ。僕たち全員が、バンドが自分たちにとって何を意味するのかを再確認し、何事にも始まりがあり、中間があり、そして終わりがあるという考えと折り合いをつけなければならなかった。イージー・ライフ時代の素朴な楽観主義は、より生々しく、信憑性のあるものに変わった。自分の考えと向き合い、知財弁護士とのやり取りしながら“tears”を書いた。この曲は、その状況の不条理さを浮き彫りにすると同時に、この試練を通して僕を支えてくれた人々に感謝するものなんだ。もちろん、この歌は僕をを笑顔にしてくれる、自分なりの対処方法なのだと思う。とにかく、僕たちは戻ってきた。お待たせしました」

ハード・ライフは、この世代で最も重要な若手バンドのひとつである。彼らの野心的で多彩なカタログには、現在までに全英チャート2位を記録した2作のアルバム、アーロ・パークス、ケヴィン・アブストラクト、ガス・ダパートン、ベニー、フィニアスらとのコラボレーション、ロンドンのアレクサンドラ・パレスや地元イースト・ミッドランドでのアリーナ公演を含むソールド・アウト・ツアーが含まれている。その過程で、マレーはプロデューサー、ソングライター、フロントマンとしての自信を深め、シャープなビジュアル、ユーモアと率直さが詰まった歌詞を特徴とする音楽体験を提供してきた。

レスター出身の彼らは、一から作り上げた、現実逃避的で高揚感のある独自の音楽でグローバルなファンベースを獲得。一方で、訴訟という人生を変えるような可能性を聞かされたとき、笑いは単なる対処療法ではなかった。マレーは「バンド名をハード・ライフに変えればいい」というジョークを飛ばし、大胆な新時代が幕を開けたのだ。新曲「tears」は早くも多くのメディアから称賛されている。

「英国最高峰のニュー・バンドのひとつが、彼らの瑞々しい忍耐の賛歌がこれ以上ないほど必要とされている今、野心を高めている」―NME★★★★

「お見事だ!」―タイムズ紙★★★★

「アレックス・ターナー、ケイトラナダ、ロイル・カーナーがコラボレーションしたらどうなるか想像してみてほしい。おそらく、それがイージーライフの定義しがたいサウンドにかなり近いものになるだろう」―GQ

「ブランド泥棒」―イージーグループ

Written By uDiscover Team

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