ECB利下げ、「極めて緩慢」に進める必要=デギンドス副総裁

[フランクフルト 12日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は12日、インフレ見通しを巡る不確実性が高いため、利下げは「極めてゆっくり」進めなければならないと述べた。

ECBは6日に開いた理事会で2019年9月以来、4年9カ月ぶりの利下げを決定。その後の動きについて、ラガルド総裁らは入手されるデータに基づき会合ごとに決定する姿勢を示している。

デギンドス副総裁はマーケット・ニュース・インターナショナルのイベントで、インフレ率は最終的にはECBが目標とする2%に低下すると確信しているとしながらも、向こう数カ月は不安定な状況が続くとし、サービス部門のインフレ率の高さには注意が必要と指摘。「不確実性が極めて高いため、極めてゆっくりと、慎重に動かなければならない」と語った。

その上で、ECBが向こう数カ月以内に追加利下げを決定するかは分からないと言及。ただ、金利は来年末までに低下すると確信していると述べた。

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