『モンスターハンターワイルズ』は拠点から狩り場までロード無しで直接移動!クエスト受諾してなくても狩りが開始!? AIハンターが助っ人!?シームレスを追求した新たな地平線を見た!

『モンスターハンターワイルズ』は拠点から狩り場までロード無しで直接移動!クエスト受諾してなくても狩りが開始!? AIハンターが助っ人!?シームレスを追求した新たな地平線を見た!

カプコンがアメリカ・ロサンゼルスで開催されたSummerGameFestPlayDaysで、招待者限定で『モンスターハンターワイルズ(MonsterHunterWilds)』のハンズオフ実演デモンストレーションを実施しました。20分ほどのデモはこれまでの『モンスターハンター』シリーズの常識を覆す驚きの連続で、終始ジェットコースターに乗っているような興奮を覚えました!本記事ではそんな圧巻のデモの様子をお伝えします。

途切れることなく繋がる禁足地

初披露されたデモでは、本作に登場する拠点や狩り場を紹介しつつ、新たなモンスター“闢獣ドシャグマ”を狩猟するシーンを紹介。

『モンスターハンターワイルズ』は「禁足地」と呼ばれる地帯を調べる調査隊の活躍を描きます。そんな禁足地の最初のマップは“隔ての砂原”と呼ばれ、広大な砂漠をメインとして岩場や草原などのエリアも存在する複合フィールドです。

砂漠地帯に敷設された拠点を、カプコンスタッフが操作するハンターが散策しています。デモは全編英語で解説されたのですが、進行役の方が非常に大きなこの拠点を「ベースキャンプ」と呼んでいました。ベースキャンプは従来だと狩り場のキャンプのことを指していましたが、散策している施設ははどう見てもキャンプとしては巨大すぎます。

頭に?マークを浮かべていると、加工屋の“ジェマ”が現れてハンターと談笑します。きっと本作でも何度も何度もジェマにお世話になることでしょう。

騎乗生物のセクレトに乗って少し移動した先の施設では、牛のような生物を飼育していました。普段はこの施設の周りはもう少し賑やかなのですが、現在は嵐が迫っているそうで、誰もが対策準備に追われていていつもより閑散としているそう。本作では、時間が変わるだけでなく天候によってフィールドの環境も目まぐるしく変わっていきます。

ここで本作の編纂者“アルマ”が登場。ドシャグマの討伐に一緒に向かうようで、その前の準備として食料を購入することに。牛を飼育しているだけあって商人がチーズを販売していました。食材があれば現地でアルマが調理してくれるのでしょうか。

何もかもが規模が違いすぎる!

司会者が「それでは出発します」と言いながら、討伐クエストを受けずにハンターとアルマがそれぞれセクレトに乗って移動を始めました。ここで最初の驚愕ポイントがお披露目されます。

なんと、本作では拠点から狩り場へロードなしでシームレスに移動ができます!さきほど拠点のことをベースキャンプと呼んでいましたが、本当にベースキャンプそのものだったのです!どうやら本作は調査隊が大所帯で禁足地を移動して、ジェマの発言から察するに、各フィールドごとに拠点と錯覚するほど大きなベースキャンプを設置するのかもしれません。

そしてマップを開くと2つ目の驚愕ポイントが!

とにかくフィールドがデカい!“隔ての砂原”は最初のフィールドのはずですが、セクレトがいることもあってか13箇所もあるエリアはいずれも広大です。しかも、本作のマップは角度や向きをかえて立体的に見られるようになっています。従来の2D方式ではフィールドを俯瞰ができないほど巨大ということでしょうか。

ここまでマップが巨大だといちいちベースキャンプに戻るのも大変だなー……と考えていたら、ハンターが従来サイズのベースキャンプを設営し始めました。どうやら『モンスターハンターワイルズ』はフィールドの特定地点で“”ポータブルキャンプ”というキャンプを設置できるとのことです。過去作とこの辺りは同じで安心していたところ、司会者が「ポータブルキャンプはモンスターに破壊されることもあります」と発言。禁足地怖い。

ポータブルキャンプの設営も完了し、ハンターが鉄フライパンの上で骨付き肉を焼き始めました。今作もフィールドで料理を食べられるようなので、クエスト開始時に食べ忘れてしまっても安心ですね。そもそもまだクエストを受けていないのですが。

もちろん『モンハンワイルズ』の飯テロも過激なまでの高火力です。焼いている骨付き肉の上に先程購入したチーズを乗せただけの、絶対にうまいとわかりきっているステーキが完成しました。さらに恐ろしいのは、本作のハンターは「元気いっぱいに勢いよく口に頬張るだけではない」ということ。じっくりと料理を堪能することで、我々に視覚と音で訴えてくる時間が長くなっています。肉を口元に移す所作からは色気を錯覚し、「ナポ・・・モニュ・・・」と咀嚼音が文字で浮かびそうなセクシーな飯テロ演出に磨き上げられています。

シームレスに始まる狩猟

ハンターのお腹も満たされたので採集開始です。フィールド散策中もアルマもついてきて会話が弾みます。オトモアイルーも遂に人語を発するようになったので、誰かが常に喋っています。そうこうしているうちに“ドシャグマ”を発見。

ここで3つ目の驚愕ポイントが。

ドシャグマを攻撃した瞬間に狩猟クエストが発生!『モンハンワイルズ』ではフィールドでモンスターと戦えば自動的に狩猟クエストが受諾されるとのこと。

フィールドの天候次第で出現モンスターが変わるそうなので、特定の天候でしか現れないモンスターをたまたま見つけた時も自動でクエストに切り替わるなら尚のこと便利なのかもしれません。クエストが始まると、いつものクエスト制限時間も表示されます。

ハンターがセクレトから飛び降りて大剣でドシャグマを攻撃していましたが、ドシャグマは大型モンスターかつ大型の取り巻き達も従えているので、画面がわちゃわちゃモッシュピットの満員電車化。このままでは狩りにならないので、ドシャグマを孤立させようとセクレトに騎乗してヘビィボウガンでチクチク攻撃して釣ります。武器の切り替えは十字キーの右を押すだけで即座に切り替え可能です。

説明はなかったのですが、ハンターとモンスターの間に赤い線が表示されていたので、現在ターゲットを取っているプレイヤーへの視覚的アシストかも。

全てに牙を剥く過酷な自然

ドシャグマと取り巻きが追いかけてきますが、枯れ木のヤブに突入させてダメージと足並みを遅延させたり、新しいモンスター“砂海竜バーラハーラ”が作った蟻地獄に引っ掛けさせることで、ドシャグマの孤立化に成功。ちなみに蟻地獄にかかったモンスターの多くは別エリアに排出されるそうですが、ドシャグマは脅威の粘りで這い上がってきました。

執拗に追いかけてくるドシャグマを連れて砂山を走っているといつの間にか天気が嵐に。そしてトレイラーに出てきた雷を纏った謎のモンスターが登場!エネルギーをチャージした爆発攻撃でドシャグマに3,000を超える大ダメージを与えて飛び去っていきます。突然現れた謎のモンスターに一方的に嬲られたドシャグマには不憫さすら感じてしまいます。ちなみに謎のモンスターは戦闘中も名前がログに流れず徹底的に秘匿されていますが、嵐のときにだけ現れるらしいです。

セクレトに乗ったままのドシャグマ誘導ツアーはまだまだ続き、様々なエリアを横断していると今度はバーラハーラと遭遇。縄張りに侵入してきたドシャグマにバーラハーラが巻き付いて締め上げますが、すでに様々なトラップや遭遇戦を抜けてボロボロのドシャグマが底力を発揮して振りほどき、バーラハーラはブン投げられて行方不明に。よく耐えたぞドシャグマ!これまでの『モンハン』も縄張り争いはありましたが、今作は小型モンスターですら侵入してきたモンスターにケンカを売ることもあり、縄張り意識を強く感じさせてきます。

余談ですが、誘導ツアーにもアニマはずっと同行してきます。編纂者も命がけです。

その後も電気を発する虫の集団を潜らせて痺れさせたり、新モンスター”纏蛙チャタカブラ”と遭遇したり、フックスリンガーによる落石でダメージを与えた末に誘導ツアーは終了。ついにハンターが再び地面に降り立ち、大剣を構えてドシャグマを迎え撃ちます。

『モンハンワイルズ』では、攻撃時に「集中モード」というモンスターの特定部位を攻撃しやすくなる操作方法が追加されています。集中モードはカメラが従来より近寄るので敵との距離感をつかみやすく、この状態で急所を攻撃すると大ダメージを与えられます。

そして、攻撃を与え続けているとモンスターに『モンスターハンターワールド:アイスボーン』の「傷」のようなものが刻まれ赤く明滅します。ここを攻撃し続けると部位破壊のようなログが流れて大ダメージが入ります。

「盟友」システムが大進化!

ここまでの道中で既に疲弊していたドシャグマはあっさりと巣に逃亡を開始。ハンターもキャンプに帰還して今度は長剣と太刀に切り替えて追尾を開始。そういえばいつの間にか天気が晴れに戻っています。

ここで4つめの驚愕ポイント!

司会者が「友達とプレイできないとモンハンとは言えませんよね」と言って救難信号を打ち上げます。プレイしているスタッフさんの横に別のスタッフさんがいらしたので最後は2人で共闘するのでしょう。と思っていたら3人のハンターが目の前に同時に降ってきました。ん?別の部屋のスタッフさんも参加したのかな?でもロードがなかったような……。

司会者いわく「今作ではAIハンターを呼び出して一緒に戦えます」。えええええ?!『モンハンサンブレイク』の「盟友」システムが大幅な進化を遂げたようです!AIもかなり賢くなっているそうです。

そして4人でドシャグマの寝床に辿り着き、さっそく大タル爆弾をセット……しようとしたらドシャグマがタイミング悪く起き上がってしまいました。せっかく設置した大タル爆弾が勿体ない。ところがハンターが大タル爆弾を蹴とばしてコロコロと転がっていった先にいたドシャグマにヒットさせるという荒業を披露。

先制ダメージを与えたら今度は4人がかりで攻撃開始。AIハンターもしっかり誘導したり攻撃を繰り出したりと活躍しています。ハンターは攻撃中にドシャグマによじ登りマウント攻撃。AI仲間にマウント攻撃とは、まるで『ドラゴンズドグマ』です。

最後は落とし穴にドシャグマがダイブしたところを4人でタコ殴り。攻撃のチャンスが到来したときにAIがちゃんと遊ばず参戦してくれるところは好印象です。ハンターは太刀に切り替えて兜割などで攻撃しているのですが、よく見ると隣にいたるAIハンターに攻撃がちょいちょい当たってよろめかせていました。対衝珠は必須そうですが、「AIハンターからの攻撃にもよろめき判定があるか」「AIハンターによろめき耐性をつけられる」かが気になり質問してみたところ、「続報を待ってほしい」とのことでした。

そして遂に、ここまで過酷な道を歩んできたドシャグマも遂に命が果てるときがきました。モンスターを討伐したら楽しい楽しい解体タイム。AIハンター達も解体していましたが、AIが剥ぎ取った素材がどこにいくのかは教えてもらえませんでした。

従来の『モンハン』だと討伐クエストが完了したら帰還していましたが、討伐クエストが終わってもそのままフィールド探索を続行できます。何から何までシームレスに連携していて次世代のモンスターハンターに圧倒されているところでデモンストレーションが終了しました。

他メディアのライターさんとも感想会をしたのですが、お互いに「衝撃的すぎた」という意見で一致。8月にドイツで開催されるGamescomでは試遊台も用意されるそうで、ワクワクが止まりません。


『モンスターハンターワイルズ(MonsterHunterWilds)』はPlayStation5/XboxSeriesX|S/PC向けに2025年発売予定。プラットフォームを超えたクロスプレイにも対応します。

※UPDATE(2024/6/13 11:30):本文中の誤記を修正しました。ご指摘ありがとうございます。

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