川南町長に「早く死んで」 一般質問で町議発言、後に謝罪

 川南町議会の6月定例会一般質問で12日、児玉助壽(すけひさ)議員(無所属)が、胸部食道がんの療養のため定例会を欠席している東高士町長について「早く死んでもらいたい」と発言した。いったんは訂正を拒み、後に謝罪し発言を撤回した。
 児玉議員は民生委員児童委員の処遇改善策について質問する中で、「町長が3カ月公務にほとんど従事しちょらんけれど報酬を全額いただいている。民生委員は一生懸命活動している。同僚議員は(退院を願うと)心にもないことをいうが、私は民生委員の処遇をみると早く死んでもらいたいというような気持ち」と発言した。
 河野浩一議長が訂正を求めたが拒否し、議長が発言を取り消した。
 児玉議員は休憩中の取材に「町政が停滞している」として発言を訂正、撤回する考えはないと述べたが、本会議再開後に「不適切な発言をおわびし取り消します。申し訳ありませんでした」と撤回した。
 東町長は2月28日に宮崎市・県立宮崎病院に入院、3月定例会を欠席した。同病院では手術せず退院し、5月23日から一部公務に復帰したが、今月4日から再び公務を休んでいる。

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