【U―23】森保ジャパンへの〝昇格〟期待 前園真聖氏がプッシュする「2人」の逸材とは

〝三笘2世〟こと平河悠(ロイター=USA TODAY Sports)

今夏のパリ五輪に出場するU―23日本代表が11日(日本時間12日)に行われた国際親善試合U―23米国戦(カンザスシティー)で2―0と快勝し、本大会に向けて大きく弾みをつけた。

日本は前半6分、FW藤尾翔太(町田)がPKを決めて先制に成功すると、後半24分にはFW細谷真大(柏)が追加点を奪った。守ってはGK小久保玲央ブライアン(ベンフィカ)が好セーブを連発して完封。この世代屈指の強豪で昨秋に1―4と大敗を喫している米国にリベンジを果たし、チーム力の向上を強く印象づけた。

大岩ジャパンでは期待の逸材が次々と台頭しており、パリ五輪後には森保ジャパンへの〝昇格〟にも注目が集まる。今後A代表で活躍できる選手は誰なのか。元日本代表MF前園真聖氏(50=本紙評論家)がまず挙げたのは、強烈なドリブル突破を武器とするスタイルから〝三笘2世〟と称されるMF平河悠(23=町田)だ。

「U―23アジアカップで、平河が左サイドで出ると流れが変わっていました。ああいう仕掛けることができる選手で、スピードもありますし、非常に楽しみかなと思います。もちろんまだ経験は必要ですが、A代表で経験を積ませることがあってもいいと思います。どれだけやれるかというのを見てみたいです」と実力を高く評価してプッシュする。

平河の突破力がJ1で首位を走る町田をけん引しており、守備やハードワークをいとわない点も森保ジャパン向き。〝本家〟のMF三笘薫(ブライトン)と代表の左サイドでレギュラー争いを展開する日も、そう遠くなさそうだ。

また「MF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)もフルメンバーのボランチ(守備的MF)あたりでどういう仕事をするのか楽しみです。途中交代でも見てみたいです」と大岩ジャパンの主将も評価。パリ五輪後の昇格に期待が高まる。

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