【独自取材】韓国人記者が大絶賛した日本女子バレーの選手は誰? 世代交代の過渡期で直面する母国チームの課題【ネーションズリーグ】

バレーボールネーションズリーグ(VNL)の女子予選ラウンド第3週の初戦が6月12日、西日本総合展示場(福岡・北九州市)で行なわれた。日本は韓国に3-0(25-16、25-16、25-23)のストレート勝ちを収め、1次リーグの通算成績を7勝2敗とした。

同じアジアに所属する“永遠のライバル”との対戦。試合後、母国代表に帯同する韓国メディア『スポーツタイムズ』のホン・ソンウク記者に訊くと、「日本は他国と比べると、背が高いほうではないけど、とにかくスピードが速くて技術力が高いよね。体のバランスをしっかりとっている」と日本女子バレーの印象を語り、こう続けた。

「そのなかでも特に古賀(紗理那)選手の活躍が素晴らしかった。いつも重要なところで得点するよね。あと石川(真佑)選手も良かったな。あの強烈なスパイクは、たまらないね」
東京五輪では4位だった韓国。だが、キム・ヨンギョン、キム・スジ、ヤン・ヒョジンといったベテランたちが代表を引退し、若い世代に引き継がれてから低迷が続いている。同記者は、「まず、国際舞台への適応が必要だ。もっと多くの経験をすれば、少しずつ良い結果が出ると思う」と見解を述べた。

この日は約8000人ものファンが会場に駆けつけた。同記者は「韓国も日本と同じでバレーボールのファンは圧倒的に女性が多い」と指摘。「女子バレーも男子バレーも女性ファンばかり」としたうえで、「今、韓国は女子バレーの人気が男子バレーの2倍以上」とその実態も明かした。

取材・文●大田更紗(THE DIGEST編集部)

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