震災、自分事として備える 盛岡で洋野・大野中、教訓つなぐ

森本晋也館長の講話に聞き入り、命を守る学びの大切さを心に刻んだ大野中の1年生

 洋野・大野中(古里康彦校長、生徒118人)の1年生40人は10日、盛岡市の岩手県立図書館(森本晋也館長)で震災学習に臨んだ。東日本大震災後生まれの世代で発生直後の記憶はないものの、沿岸部で命を守った小中学生の行動を学び、自分事として備える重要性を心に刻んだ。

 震災前、釜石東中教諭として防災学習に当たった森本館長が講話。震災後に行った釜石市の児童生徒へのインタビュー映像も交え、津波から逃れた行動や、心構えを説明した。

 日本海溝沿いの最大クラスの地震で、洋野町は最大震度6強の揺れが想定されることや、学校周辺で起き得る土砂災害も紹介。「災害を自分事として、自分で調べ、考え、行動してほしい」と訴えた。

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