みちのく潮風トレイル発信さらに 宮古で全線開通5周年の式典

関係者が手を取り合い、みちのく潮風トレイルの盛り上げを誓った記念式典

 岩手県沿岸部を含む長距離自然歩道「みちのく潮風トレイル」(八戸市-福島県相馬市、1025キロ)の全線開通5周年記念式典は8日、宮古市宮町のイーストピアみやこで開かれた。沿線4県29市町村の関係者らが、東北の豊かな自然や暮らし、東日本大震災からの復興を感じられる「道」の魅力を再確認し、周知や誘客に向けて心一つにした。

 環境省が主催し、鈴木俊一財務相(衆院岩手2区)、沿線の首長や観光関係者ら約220人が参加。八木哲也環境副大臣が「みんなで育てる道として多くの人に利用され、復興の後押しとなることを期待する」とあいさつした。

 山本正徳宮古市長は「ハイカーが安心して訪れるまちになるよう沿線市町村と取り組み、魅力を全国や世界に発信する」と決意。出席者全員で「震災をいつまでも語り継ぐための記憶の道とします」などと定めたトレイル憲章を唱和した。

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