木村拓哉とマツコ「千葉の高校の同級生」、テレ朝65周年番組での明暗くっきり 現在のタレント価値を証明か

木村拓哉、マツコ・デラックス(C)ピンズバNEWS

俳優の木村拓哉(51)とタレントのマツコ・デラックス(51)――かつて千葉県千葉市の同じ高校の同級生だった2人だが、ここにきて仕事における“明暗”が出てきているようだ――。

「木村さんは今、連続ドラマ『Believe-君にかける橋-』(木曜日夜9時~)で主演を務めていますが、同作は『テレビ朝日開局65周年記念作品』です。一方のマツコさんは6月7日放送のバラエティ番組『夜の巷を徘徊する 富山・広島特別編』に出演。同番組も『テレビ朝日開局65周年記念』と銘打って放送されました。

高校の同級生2人がそれぞれテレビ朝日開局65周年記念の顔を担ったんです。ただ、視聴率の面で2つの番組に大きな差がついてしまう結果となってしまったんです」(制作会社関係者)

かつては共演NGだったとされる木村とマツコだが、2020年4月の『徹子の部屋 45周年突入SP』(テレビ朝日系)にそろって出演。

MCの黒柳徹子(90)から「2人は高校の同級生って本当?」と尋ねられると、木村が「はい」と即答。マツコは「クラスは違うけど学年は一緒でした。千葉で、千葉市の(学校)」と明かし、「途中から、2年生からこの人(木村)は芸能活動を本格的にやり始めたので東京の学校に転入しました」と振り返っていた。

「そんな木村さんとマツコさんは、俳優・アーティストとタレント、ジャンルは大きく違いますがともにテレビ界のスーパースターに。だからこそ、『テレビ朝日開局65周年記念』の顔を担ったのでしょう。

そして現在、テレビ各局は13~49歳のコア視聴率を重視していますが、マツコさんの『夜の巷を徘徊する』はコア3.0%(すべてビデオリサーチ調べ、関東地区)と、多くの人気番組ひしめく金曜日の夜で上々の数字を収め、テレ朝としても万々歳といったところ。

一方、木村さんの『Believe』は6月6日放送回のコアが1.7%と非常に厳しい結果に。これは若年層がほぼ見ていないと分析されてしまう数字ですね」(前同)

■マツコ『夜の巷を徘徊する』にはレギュラー復活を期待する声

コロナ禍を経て3年ぶりの復活となった『夜の巷を徘徊する』で、マツコは富山県と広島県の各所を訪問。旅は富山県と長野県を結ぶ「立山黒部アルペンルート」の立山室堂からスタート。マイナス2℃の極寒の中、マツコは富山名物だという幻の豚まんやおでんなどに舌鼓を打った。

また、修学旅行以来、約30年ぶりに広島・宮島を訪問。厳島神社のライトアップを最高のロケーションで見るのを待つ間、名物のレモンサワーとアナゴ料理を堪能したり、現地の人との交流を楽しんでいた。

番組視聴者からは、

《富山(妻の故郷)と広島(私の街)を夫婦揃ってほっこりしながら見る。宮島が1番綺麗な時間帯の風景や美味しいグルメを全国に伝えてくれて嬉しい》
《マツコさんが街をぶらぶらする様子を堪能する、自分に必要な番組だったから終わったのが本当に寂しかった。だから復活はありがたいです》
《夜の巷を徘徊する、レギュラー復活してほしいなマツコの街ブラはおもろいのよね》

と好評の声がX(旧ツイッター)に殺到した。

一方、6月6日放送の『Believe』第7話は「龍神大橋」の崩落事故に関して、工事の一次下請業者「坂東組」の坂東社長(北大路欣也/81)が、木村演じる狩山の前で帝和建設の磯田社長(小日向文世/70)が、事故に関与したのではないか、と持論を述べる――という展開となった。

「『Believe』は世帯視聴率は高く、同回も9.4%と高かったのですが、コア視聴率は1.7%。木村さんのドラマどうこうの前に、ゴールデンの番組でこの数字はマズい。たしかに同時間帯、フジテレビで『FIFAワールドカップ アジア2次予選 ミャンマー×日本』をやっていて、コア6.1%でしたから、厳しい戦いではありました。

ただ、『Believe』その前週の5月30日の第6話のコアも1.7%でしたから言い訳はできないでしょう。同ドラマはスタート前から、テレ朝がコア視聴率を狙っている番組と言われていましたから、全く想定外の低い数字になってしまっているでしょうね」(前出の制作会社関係者)

■スポンサー企業が「マツコ番組」に“行列”の超訴求力

一方のマツコが出演している『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)や『マツコの知らない世界』(TBS系)も軒並みコア視聴率が高く、同時間帯トップが当たり前だという。

「マツコさんの番組は若年層にもしっかりとリーチできているんです。大きなスポンサー企業がマツコさんの番組にCMを出したくて“行列”を作っていると言われるほどですからね。ただ、現実的に枠に限度があって、すべてのクライアントの要望に応えられていないと。

マツコさんの芯を食ったコメントはたびたびネットニュースにもなり、多くの賛同を得ますが、やはりテレビタレントとしての評価は抜群。だからこそ、若年層の数字も取れ、スポンサー企業からも求められている存在だということですよね。

一方、木村さんもかつてはSMAPの中心メンバーとして国民的スターに。主演ドラマの世帯視聴率30~40%超えは当たり前。身に着けるファッションアイテムやヘアスタイルをファンがこぞって真似するなど、時代をけん引するアイコン的存在でしたが、50代を超えてマツコさんほどの若年層の数字、コア視聴率は取れなくなってしまった――というのが実情なのではないでしょうか」(前同)

テレビ朝日開局65周年記念番組だった『夜の巷を徘徊する』と『Believe』。テレ朝が“顔”に起用したマツコと木村だったが、結果には大きな差がついてしまった。

6月13日の『Believe』第8話は拡大版で放送され、いよいよ木村演じる主人公が本格的な逆襲に動き出すようだ。クライマックスに向けて、木村にはスーパースターの輝きを見せてほしい。

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