松下洸平トークが好評『with MUSIC』視聴率急上昇 懸念はキンプリファン憤慨の有働由美子のジャーナリズム魂か

有働由美子、松下洸平(C)ピンズバNEWS

日本テレビの4月改編の目玉として4月13日からレギュラー放送がスタートした音楽番組『with MUSIC』。有働由美子(55)をMC、松下洸平(37)をアーティストナビゲーターに据えた番組に今、異変が訪れているという。

「鳴り物入りで始まった『with MUSIC』ですが、局の大きな期待に反して、現在テレビ界が最重要視している13~49歳のコア視聴率が全く振るっていなかったんです。たとえば、GW前の4月27日放送回はコア2.3%(関東地区/ビデオリサーチ調べ)で、同時間帯の主要民放キー局で最下位の数字でした。

しかし、スタートから約2か月、番組は一気に軌道に乗り始め、5月に入ってから視聴率が急上昇しています」(制作会社関係者)

『with MUSIC』のコア視聴率は、5月18日と25日の放送回がともに3.4%、6月1日放送の2時間SPが3.2%だった。

「一気に主要民放キー局トップの数字に跳ね上がっていますね。2時間SPに出演した平野紫耀さん(27)、岸優太さん(28)、神宮寺勇太さん(26)のNumber_iなど、若い視聴者層に絶大な人気のあるアーティストの登場が続いていることも影響していそうですが、松下さんとアーティストのトークや、番組の構成が洗練されつつあることも人気上昇の理由だと考えられていますね」(前同)

松下は俳優としてブレイクしたが、当初は“ペインティング・シンガーソングライター”として、2008年に芸能界入りした経歴の持ち主。2010年から俳優業に専念していたが、その後、音楽活動を再開していて、今年も1月から3月にかけて12会場14公演のライブツアー『R&ME』を行なったばかりだ。

「ファン目線とアーティスト目線、松下さんは両方の目線でゲストのアーティストとトークができるんですよね。6月1日放送回ではB’zの稲葉浩志さん(59)がソロ歌手としてゲスト出演していましたが、肺活量に関するトークが話題になりました」(同)

■松下の“掘り下げ”は大好評

松下は、アーティストやスポーツ選手の間では有名な肺活量を鍛える器具『パワーブリーズ』を愛用している。稲葉はその超重負荷タイプをレベル最大にしてライブ前に使っている――そんな逸話があるが、これを松下が稲葉に直接質問したのだ。結論は「(最大レベルは)都市伝説」だが超重負荷タイプは使ったことがあるということだった。

稲葉はこのエピソードを「公の場で話すのは初めて」とも話し、

《こんな話初めてしたと肺活量の話を引き出した洸平くん、ナイス》
《音楽活動やってる自分だからこその質問がwith MUSICでできたらと話していた松下さん(略)松下さんの思う仕事しっかりできてるなと感激した》

といった“インタビュアー”松下への称賛の声がXに多く寄せられている。

「番組の構成も、初期に比べるとかなり良くなっていると感じられます。『with MUSIC』は開始当初から、出演アーティストのラインナップに統一感がなくてどの世代を狙っているのか分からない、という点が指摘されていました。それは5月以降も変わっていませんが、構成を工夫して視聴者が興味を持ちやすいようになっているんです」(前出の制作会社関係者)

6月1日放送の『with MUSIC』に出演していたのは、AI(42)、絢香(36)、稲葉、Number_i、SixTONES、timelesz、Omoinotake、WANIMAの8組。

全アーティストが対象ではないが、『大ヒット!ドラマ主題歌SP』や『地元で歌う大ヒット曲SP』などと銘打ち、ドラマの名場面や地元ライブを行なった有名アーティストのVTRを紹介。そして、題材に即したゲストのパフォーマンスにつなげる――という構成が複数組まれていたのだ。

特に『地元で~』では、熊本出身のWANIMAが曲を披露するだけではなく2016年の地震で甚大な被害を受けた熊本城の復旧作業も掘り下げる内容となっていて、

《熊本城復興についても長く取り上げてくれて良かったあそこまで近くで見れるの貴重な映像よね》
《WANIMAの熊本城復興現場レポートすごく良かった》

といった好意的な声も多く上がった。

「『with MUSIC』は、スタートダッシュにこそ失敗した感がありましたが、すぐに修正をし、軌道に乗り始めているということですよね。

松下さんのトークも好評で、番組の構成も良くなった。後の懸念は、MCの有働さんなのかもしれませんね……。5月25日放送回と6月2日放送回の内容が荒れてしまっていて、そこが心配な点と言えるのかもしれません」(前同)

■キンプリに対する質問が炎上し翌週さらに荒れる出来事が

5月25日の『with MUSIC』には、高橋海人(25)と永瀬廉(25)のKing&Princeが出演していた。

同グループは23年5月に平野、岸、神宮寺が脱退して2人体制になった経緯があるが、有働はそのキンプリの2人に「Number_iのパフォーマンス見たりするの?」と投げかけたのだ。それに2人は笑顔で応じて、「大好きな兄貴分という感じなので、毎回楽しく見させてもらってる」(高橋)、「かっこいいよね、(デビュー曲の)『GOAT』も」(永瀬)と、前向きな返答をしたのだが、

「キンプリの分裂はファンにとって非常にデリケートな話題。ですので、Number_i質問をブッ込んだ有働さんに対して“わざわざ聞くなよ”という声が殺到してしまったんです。

そしてその次週の6月1日放送回にはNumber_iが出ることが決まっていたので、《もちろん3人にも“今のキンプリのパフォーマンスも見てますか?”って聞いてくれますよね?》といった声が多く上がりました。しかし、6月1日回で、有働さんはNumber_iの3人にキンプリのことを聞かなかったんですよね」(女性誌ライター)

当然のようにキンプリファンは憤慨。

《有働さんNumber_iには聞かなかったの?酷ーーーーーい!!!忖度じゃん!公私混同じゃん!》
《なんでだろ?ナンアイからNG出たか?つまらんね〜みんな期待してたのに、平等にちゃんと質問してくれたら良かったのにな、少しガッカリした、、、》

などの声が殺到してしまったのだ。

「スタッフサイドから“さすがに荒れるから”と有働さんにストップが出たのかもしれませんが……キンプリファンからすれば、片方にしか聞かないというのは明らかに不自然で不公平ですよね。

そんな有働さんと言えば、ジャーナリストとしての活動に強い関心があって2018年4月にNHKを退所し、フリーとして硬派な報道番組『news zero』(日本テレビ系/18年10月~24年3月末)のキャスターを務めました。元来ジャーナリズム魂がある方で、気になったことはしっかり追及して掘り下げたい、聞きたがりなところがあるのでしょうが、キンプリとNumber_iの件ではそれが裏目に出てしまった感がありますよね。

今後も、思わぬところで有働さんのジャーナリズム魂が暴走してアーティストのファンが怒る展開があるのかも――そんな声も出ていますね」(前同)

日テレでは『トップテン』以来、34年ぶりのゴールデン帯のレギュラー音楽番組として注目されている『with MUSIC』。局の看板番組にまで成長できるだろうか。

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