ハラスメント「認識はない」 辞職勧告の白河市議

 白河市職員にストーカー行為やパワーハラスメント(パワハラ)をしたとして、市議会が辞職勧告を決議した市議(84)は12日、市役所で記者会見し「ハラスメント行為をした認識はない」と主張した上で、議員活動を続ける考えを改めて示した。13日開会の6月議会に出席する予定だ。決議に法的拘束力はない。

 市議はハラスメント行為を巡り「薬の過剰摂取で意識障害に陥っていたので、何をしたか分からない」と述べた。辞職勧告決議を不服とし「名誉を傷つけられた」などとして、議長と政治倫理審査会の委員6人の計7人を刑事告訴する意向を明らかにした。

 政倫審の報告書によると、市議は昨年12月ごろ、特定の女性職員に個人的な手紙を渡して返事を求めたり、女性職員の自宅にプレゼントを届けたりするなどストーカー規制法の対象となる行為をしたほか、業務中の職員に対面や電話越しで怒鳴りつけるといったパワハラ行為が確認されたという。

 市議会は4月の臨時会で市議への辞職勧告決議を全会一致で可決した。

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