中国、対米関係安定化の意向 景気を最重要視=米国務副長官

David Brunnstrom Michael Martina

[ワシントン 12日 ロイター] - キャンベル米国務副長官は12日、中国が現在最も重視しているのは経済で、米国との関係安定化に取り組む意向だとの見方を示した。ワシントンのシンクタンクで述べた。

中国は景気改善に向けた計画があり、予測不可能で危険な形でエスカレートしかねない摩擦を引き起こす考えはないと投資家らを安心させる必要があると指摘。

「中国が自国の経済に害を及ぼすことなく特定の措置を取るのは非常に難しい」とし、「習近平国家主席にとって現在最も重要なのは景気動向だ」と述べた。

中国が北朝鮮とロシアの関係強化に一定の懸念を抱いているとの見方も示した。また、米国はロシアがミサイルや砲弾の見返りに北朝鮮に何を供与するか憂慮していると語った。

米国と北朝鮮の対話は何年も行われておらず、再開時期を予想するのは困難とした。

また、中国によるフィリピンへの圧力について、東南アジア諸国連合(ASEAN)は「フィリピン領海内での挑発行為に対する懸念について明確なメッセージを送るべきだ」と述べた。

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