一粒万倍日...農家民宿「福とみ」開業、飯舘 郷土料理でおもてなし

来訪者と笑顔で話す渡辺さん(中央)

 飯舘村のカボチャ農家渡辺とみ子さん(70)が経営する農家民宿「古今呂(こころ)の宿 福とみ」が11日にオープンし、宿泊者らでにぎわった。

 この日は一粒のもみが何倍にも成長して大きな利益をもたらす日とされる「一粒万倍日」。仕事始めに縁起の良い日を選んだ渡辺さんは「ようやくここまで来られた」と開業に安堵(あんど)した。

 オープン日には村内外から5人が民宿を訪れ、渡辺さんはカボチャの新芽の天ぷらなど10種類以上の郷土料理を振る舞った。伊達市から訪れた石川恵里さんは「とみ子さんの料理が大好きで来た。今度は子どもと一緒に宿泊したい」と話した。

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