仮想通貨テラ運営会社、SECと和解 44億7000万ドルの支払に合意

Jonathan Stempel

[ニューヨーク 12日 ロイター] - 韓国の暗号資産(仮想通貨)運営会社テラフォーム・ラブズは、同社の「テラUSD」の暴落に関連し、米証券取引委員会(SEC)と44億7000万ドルの支払いで和解に達した。

和解金の内訳は、不正利益の返還とそれに対する利子が40億5000万ドル、罰金が4億2000万ドル。

テラフォームの創業者ド・クォン氏に対する8000万ドルの罰金を含めると総額45億5000万ドル。クォン氏は暗号資産の取引禁止に同意した。また、2億430万ドルをテラフォームの破産財団に譲渡する必要がある。

テラUSDは法定通貨の価格に連動する「ステーブルコイン」で、1米ドル=1テラUSDで連動するよう設計されていたが、2022年5月にこのペッグが崩壊し、テラUSDと関連仮想通貨「ルナ」が暴落、仮想通貨市場の動揺を招いた。

SECは同社とクォン氏を投資家詐欺の疑いで23年に提訴した。同社は米連邦破産法11条の適用を今年1月に申請している。

SECは裁判所への提出書類で「被害を受けた投資家への最大限の資金返還が保証され、テラフォームは永久に廃業することになる」と指摘した。

© ロイター