ブロンフマン氏が米パラマウントのオーナー企業買収に関心=消息筋

Dawn Chmielewski

[10日 ロイター] - 米音楽大手ワーナー・ミュージック・グループ(WMG)とカナダの酒造大手シーグラムでトップを務めたエドガー・ブロンフマン・ジュニア氏が、米投資ファンド、ベイン・キャピタルの支援を受けて、米メディア・娯楽大手パラマウントのオーナー企業であるナショナル・アミューズメンツを買収する意向を示している。事情を知る関係者が10日明らかにした。

ブロンフマン氏は非上場企業であるナショナル・アミューズメンツに20億─25億ドルを提示しており、ベイン・キャピタルが資金を提供する。まだ資産査定は行われていないという。

ロイターは先週、消息筋の話として、ナショナル・アミューズメンツの買い手候補として先行するスカイダンスのデービッド・エリソン最高経営責任者(CEO)が、パラマウントの議決権を持たない株主に追加的なキャッシュを提供するため、ナショナル・アミューズメンツへの買収提示額を当初の25億ドルから引き下げたと報じた。パラマウントのシャリ・レッドストーン会長はエリソン氏の提示額引き下げに不満を抱いており、ナショナル・アミューズメンツがスカイダンス以外に身売りする可能性が出てきた。

ナショナル・アミューズメンツはシャリ氏などレッドストーン一族のパラマウント持ち分を保有している。

ナショナル・アミューズメンツに対しては、独立系ハリウッドプロデューサーのスティーブン・ポール氏も買収に関心を示している。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは先月、ポール氏が約30億ドルを提示したと伝えた。

© ロイター