元総合格闘家、再逮捕…チョコバーを発送、麻薬成分が入っていた バー1本の末端価格7786円 市販チョコの箱に入れ、コーヒーも同封 さらに麻薬チョコも密輸、4枚で3万円超

麻薬入りチョコを密輸、容疑の元格闘家を逮捕=さいたま市岩槻区

 麻薬のサイロシビンが含有されたチョコレートを輸入したとして、埼玉県警組織犯罪対策(組対)1課、久喜署、東京税関の合同捜査班は12日、麻薬取締法違反(輸入)の疑いで、さいたま市岩槻区慈恩寺の契約社員で米国籍の男(57)を再逮捕した。男は元総合格闘家だという。

 再逮捕容疑は現地時間5月21~22日にかけて、麻薬であるサイロシビンが含有されたチョコレート4枚(末端価格3万1144円)をキャリーケース内に隠して、米国の空港から成田空港に到着させて輸入した疑い。県警は捜査に支障があるとして認否を明らかにしていない。

 同課によると、男が成田空港に到着した際に行った手荷物検査でチョコレート4枚が発見され、その後サイロシビンが含有されていたことが判明した。個人的に使用する目的で輸入したとみている。

 男は5月、米国からサイロシビンなどが含有されたチョコレートバーが入った国際小包郵便物を自宅宛てに発送し輸入したとして、同課などに逮捕されていた。

■渡米した夫、妻を荷受人として発送(以下、初報記事)

 米国から麻薬のサイロシビンなどが含有されたチョコレートバーを輸入したとして、県警組織犯罪対策(組対)1課と久喜署、東京税関の合同捜査班は5月23日までに、麻薬取締法違反(輸入)の疑いで、いずれもさいたま市岩槻区慈恩寺の職業不詳、米国籍の夫(57)と、妻でニュージーランド国籍の妻(37)を逮捕した。夫は元総合格闘家だという。

 逮捕容疑は共謀し、現地時間4月18日、米国の郵便局から麻薬であるサイロシビンやサイロシンが含有されたチョコレートバー1本(末端価格7786円)などを隠し入れた国際小包郵便物を同区慈恩寺の自宅宛てに発送。成田国際空港に到着させて輸入した疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。

 サイロシビンやサイロシンは中枢神経に作用し、摂取すると幻覚などの症状が出るとして、2002年に麻薬に指定されている。

 県警が東京税関から「サイロシビンを含有する固形物を発見した」との通報を受けて捜査を開始。渡米していた夫が妻を荷受人として小包を自宅に発送していたことが判明した。小包の中にはサイロシビンなどが含有されたチョコレートバーのほか、チョコレートバー5本とコーヒー粉が同梱されていた。サイロシビンなどが含有されていたチョコレートバーは米国で市販されている一般的なチョコレートの外箱に入れ替えられていたとみられる。

 同課などは、2人が個人的に使用する目的で輸入したとみて、ほかの5本のチョコレートバーなどについても薬物が含有されている可能性があるとみて成分を調べる。

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