中印には「構造的問題」、関係改善で印の幸運願う=米高官

David Brunnstrom Kanishka Singh

[ワシントン 12日 ロイター] - 米国のキャンベル国務副長官は12日、中国と国境問題で対立するインドとの間には「構造的な問題」があるとした上で、関係改善に向けたインドの取り組みが実を結ぶことを願うと述べた。ただ、中国の習近平政権が領土問題で柔軟な姿勢を示す可能性は低いとの見方を示した。

インドのジャイシャンカル外相は11日、長年続いている中国との国境問題の解決に注力すると述べた。

キャンベル氏は、ワシントンのシンクタンクでジャイシャンカル氏の発言について問われると、「中国とインドの間には率直に言って解決するのが難しい構造的な問題がある」と発言。中国との和解、実質的な関係改善のために、インドは係争中の国境に対する中国の態度の変化を期待するだろうが、習政権が領土問題に関して柔軟性を示すことは非常に難しいと語った。

その上で、米国とインドの関係については「非常に自信があり、望ましい」とし、今後も続けたいと語った。

また、サリバン米大統領補佐官(国家安全保障担当)とともに来週インドを訪れ、両国の協調分野の深化を図るとも述べた。

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