五輪=パレスチナ代表6─8人がパリ大会へ、選手など300人超死亡

[ラマラ(ヨルダン川西岸) 12日 ロイター] - パレスチナ・オリンピック委員会のジブリル・ラジューブ会長は12日に記者会見し、来月26日に開幕するパリ五輪に少なくとも6─8人の選手が参加する予定だと明かした。パレスチナ自治区ガザで戦闘が続く中、国際オリンピック委員会(IOC)からのワイルドカードを期待していると述べた。

ラジューブ氏によると、昨年10月の紛争開始以来、300人以上のアスリート、審判、関係者が死亡し、ガザにある全てのスポーツ施設が破壊されたという。

ワイルドカードは全ての国のオリンピック委員会が大会に参加するというIOCルールに基づき決定される。

ラジューブ氏は、テコンドー競技ですでに出場権を獲得している選手がいるほか、柔道、ボクシング、ウェイトリフティング、水泳で参加のチャンスがあると述べた。

また、女子選手1人または2人を含む3人がガザ出身として参加する見通しを示した。選手はクウェート、カタールなどの受け入れ国でトレーニングを行っている。

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