QBロジャースのミニキャンプ欠席は「問題ない」とジェッツHCサラー

クオーターバック(QB)アーロン・ロジャースは今週に実施されている参加必須のミニキャンプを欠席しているが、ニューヨーク・ジェッツのヘッドコーチ(HC)ロバート・サラーは現地12日(水)に、ロジャースとの間には一切の緊張や対立、あるいは不和はないと主張した。

火曜日にロジャースの欠席が「無許可」だったと記者団に話したサラーHCだが、その後はジェッツのスターQBであるロジャースに関する混乱を解消しようとしている。

サラーHC は水曜日に「アーロンと私はしっかりと意思疎通している」と述べ、ロジャースの計画を把握していたと強調した上で、次のように続けた。

「アーロンと私の間にも、彼とチームメイトの間にも問題はない」

「その件については昨日に話した。これは内部の問題というよりも、むしろ外部の人々にとっての問題だ」

ジェッツは新契約を望むアウトサイドラインバッカー(OLB)ハサン・レディックの不在にも直面している。リーグの団体労働協約(CBA)に基づき、今週に実施されているセッションを欠席した2人の選手には累積した罰金が科されることになる。

40歳のロジャースは昨年のシーズン第1週にアキレス腱を断裂し、シーズンの大部分を欠場した。そんなロジャースはこの春にほとんどの時間をチーム施設で過ごしており、月曜日にも一度訪れた後、施設を離れたと報じられている。サラーHCは水曜日に、ここ24時間以内はロジャースと話していないと語った。

火曜日に行われた練習でロジャースが本来率いるファーストチームのレップスのほとんどを担当したのは、バックアップQBのタイロッド・テイラーだった。テイラーは火曜日に記者団に対し、今週にチーム施設に到着した後になって、自分が大部分のスナップを受けることを知らされたとコメント。テイラーはロジャースの練習参加の有無について知らされていなかったのかと質問されたサラーHCは、その質問をはぐらかし、次のように述べた。

「いや、それは1対1の会話であって、チーム全体が知る必要のあることではない」

ロジャースが6月の練習を2回欠席すること(ジェッツが木曜日に予定している活動はない)は、昨年の大ケガとそれに続く長期のリハビリを考えると、それほど大きな問題ではないかもしれない。しかし、ロジャースの所在がはっきりしないことで、NFLのカレンダー上で比較的静かなこの時期にパンドラの箱が開いてしまい、ジェッツ内部で誰も望んでいなかった、あるいは予想していなかったドラマが巻き起こってしまった。

サラーHCはロジャースやレディックがいない中でも、チームのパフォーマンスには満足していると話している。

「昨日は特に活気のある練習だったと思う」とサラーHC。

ジェッツとしては、その活気が今からおよそ5週間後に予定されているトレーニングキャンプにも引き継がれることを願うばかりだ。その際には、2人のスター選手がそろうことが強く期待されている。

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