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敷地内の国重要文化財4棟を修復している長崎市玉園町の聖福寺で12日、重文の一つである山門の骨組み完成を祝う上棟式があり、関係者約30人が2030年まで予定している工事の安全を祈願した。
1677年に創建された唐寺。2014年に本堂の大雄宝殿と天王殿、鐘楼、山門が国重文に指定された。4棟とも江戸時代に建てられ300年以上が経過し老朽化しており、21年3月から約10年の工期で修復が進められている。
これまで山門と大雄宝殿を中心に進めてきた。山門は全解体し、資材をそのまま使えるか調査し、傷んだ箇所を修理し組み立てている。大雄宝殿は半解体して耐震補強を検討している。
上棟式には、同寺と修理委員会、修復協力会の会員らが出席。横山秀樹住職らが読経した。横山住職は「素晴らしく出来上がっている」と語った。山門は年内に屋根まで仕上がる予定。
同寺修復協力会(田上富久会長)は修復費用18億5千万円のうち、国県市の補助とこれまでの募金4400万円、寺の保留金を差し引き、3800万円超が不足していると寄付を呼びかけている。個人・団体の特別会員は年1口1万円。
長崎市は29日、山門と大雄宝殿の見学会を開催する。同市文化財課が17日まで参加者を募集している。