現行契約は来夏で満了…キミッヒの去就は依然不透明、バルサはフリー獲得を検討か

バイエルンに所属するドイツ代表MFジョシュア・キミッヒに来夏のフリー退団の可能性が浮上しているようだ。12日、ドイツ紙『シュポルト・ビルト』が伝えている。

12年ぶりの無冠という不本意な結果で2023-24シーズンを終えたバイエルンは、今夏の移籍市場での戦力再編を画策中。レヴァークーゼン所属のドイツ代表DFヨナタン・ターやシュトゥットガルト所属の日本代表DF伊藤洋輝、フルアム所属のポルトガル代表MFジョアン・パリーニャへの関心が明らかになる一方で、複数の既存戦力の売却に踏み切る可能性が高いとも報じられている。

2015年夏の加入以降、主軸として活躍を続けているキミッヒも退団が噂されている選手の1人。ボランチや右サイドバック(SB)を主戦場にここまで公式戦通算390試合の出場で42ゴール104アシストをマークし、数多くのタイトル獲得に貢献している29歳だが、現行契約は2025年6月末で満了に。今夏のEURO2024終了後に話し合いの場が設けられる予定だが、現時点でクラブが契約延長を望んでいる兆候はなく、来夏にフリートランスファーで退団する可能性も否定はできないという。

そんなキミッヒに以前から関心を寄せ続けているのがバルセロナだ。今夏にはバイエルンやドイツ代表で同選手を指導した経験があるハンジ・フリック氏が新監督に就任。しかしながら、慢性的な財政難を抱える同クラブがバイエルンの要求額に近いオファーを提示するのは困難であり、今夏の移籍市場で獲得の可能性は低いと見られている。しかし、フリック監督およびクラブ上層部は依然としてキミッヒをスカッドに加えたいと考えており、来夏のフリートランスファーでの獲得を検討しているようだ。

なお、キミッヒの他にもオランダ代表DFマタイス・デ・リフト、ドイツ代表MFレオン・ゴレツカや同FWセルジュ・ニャブリ、フランス代表FWキングスレイ・コマンらにも今夏のバイエルン退団の可能性があると報じられている。

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