指示されるままATMを操作、帰宅後に詐欺被害に気付く 年金事務所名乗る還付金詐欺200万円被害

富山県高岡市に住む60代の女性が、年金事務所の職員を名乗る男に200万円近くをだまし取られました。女性は「還付金がある」とそそのかされ、指示されるままATMで自身の口座からほかの口座に振り込んでいましたが、当時はそのことに気づいていなかったといいます。

警察によりますと、女性は6月11日、年金事務所の職員を名乗る男から電話で「以前、還付金の案内を送ったが返信がなかった」などと言われ、還付金の受け取りについて案内をされました。

そして後日、金融機関の職員を名乗る男から電話があり、「通帳とキャッシュカードを持って金融機関に向かってください。連絡を取るため携帯電話番号を教えてください」と言われました。

女性は携帯電話の番号を伝え、金融機関へ行き、電話で男の指示通りに言われるがままATMを操作しましたが、帰宅後もう一度電話がかかってきて「先ほどの手続きがうまくいかなかった。再度手続きをしてほしい」などと言われ、女性は再度ATMで操作。

女性は、この操作と手続きで自身の口座からあわせて約200万円を他の口座へ振り込んでいることに気づいていませんでした。

帰宅後に、改めて明細を確認したときに、99万9284円を2度に分けて振り込んでいることに、ようやくきづいたといいます。

警察は、不審な電話があった場合は、一人で悩まず、家族や警察に相談するよう呼びかけています。

© 株式会社チューリップテレビ