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整理収納のプロとして情報発信を行うみや氏は、かつて116着あった洋服を現在20着にまで減らしたそうです。では、毎月必ず服を買っていたみや氏が片づけをはじめてから2年間守り通した“あるルール”とはいったいなんなのでしょうか。みや氏の著書『イツカを手放してイマを身軽に生きる方法』(エムディエヌコーポレーション)より紹介します。
2年ぶりに新調した服が教えてくれた、本当の「愛着」
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2年ぶりに新調した服が教えてくれた、本当の「愛着」 出典:『イツカを手放してイマを身軽に生きる方法』(エムディエヌコーポレーション)より抜粋
毎月毎月服を買っていた私ですが、「片づけ」と同時にはじめたのが「買わない」ことです。まずは、「1か月、服を買わない」と自分に宣言。それができたら、また1か月。そんなふうにしていくと、2年間買わずに過ごすことができたんです。
最初の1か月を乗り切ったときの率直な感想は、「意外と平気」。そのあとも辛抱したわけではなく、気づけば2年経っていたという感じでした。
でも、まったく何も買わない私のことを、夫はさすがに心配したようです。すてきな服を見つけると「これどう?」「買ったら?」と、すすめてくれました。
私としては、「間に合っている」という思いもあったのですが、「買わない」に縛られていたわけではないので、チェックしたり試着してみたり。そのたびに、本当に好きか、着心地はどうか、着回しは…など、あらゆることを吟味。そんななか出合った「これなら」というジャケットを夫がプレゼントしてくれたんです。
2年ぶりの「新しい服」は、生地のパリッとした質感とか、フィット感とか…全然違う! 新品を着ると、2年間着続けてきた服はさすがに消耗していたんだなとも思いました。少し慎重すぎる節はあるかもしれませんが(笑)、吟味に吟味を重ね、妥協なく買った服は自然と「たくさん着よう」という思いになります。
逆に以前のようにその場しのぎで買った服は、結局、気に入らない点が多かったのだと思います。だから着たい気持ちは長く続きませんでした。
本当に好きな服だからこそ「手間をかけても着たい」と思える
ものを大切にする気持ちはもちろんあります。でも、私の場合「大切だからボロボロになっても着る」とか、「ボロボロになるまで着ることこそ、大切にすること」だとは、思っていません。
服はあくまでも「消耗品」。着ればそれなりに、襟ぐりがゆるんだり黄ばんだりもしてきます。許容範囲は人それぞれですが、「自分が気持ちよく着られない」状態ならば、手放しどきなのではないでしょうか。
ただ、服の数が減って、1着1着と向き合うようになると、本当に好きな服は「着心地がいい状態」を長くキープしたいとか、「着心地がいい状態に戻したい」という気持ちが沸くことがわかりました。
以前は、少しほつれたり汚れたりすれば、「新しく買えばいいや」の1択。なぜなら、買うほうがラクだし、そのほつれなどを直してまで着るほどの愛着がなかったから。新しく買ったなら、ほつれて着ない服を手放せばいいのですが、それもしないから、とめどなく服が増えていったわけです。
いまある服は、こまめに手入れをするし、ほつれも修復しています。前のページのジャケットは、ファストファッションのものですが、クリーニングにも出しているんです。だからクリーニング代のほうが高いくらい。
どんな服でも限界はあるので、いつかは手放すときがきます。気に入っていた服も、「もう直さなくてもいいかな」「そこまでしなくていいかな」と思ったら、そのときは、手放しどきかなと思います。
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[写真]好きな服なら、自然と手入れすることが習慣に いくらデザインが好きでも、手入れが大変すぎると、その面倒さから、「好き」の気持ちが半減してしまうかもしれません。いまあるアイテムは、自分が手に負える範囲の手間で、管理ができるのだと思います。
みや
整理収納アドバイザー