![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/1173839204731470536/origin_1.jpg)
Sarah Marsh
[ベルリン 12日 ロイター] - ドイツのピストリウス国防相は12日、志願兵を中心とした選抜兵役制度を提案した。ロシアのウクライナ侵攻を受けて緊張が高まる中、防衛力強化を目指す。
提案によると、18歳になった全ての男性は兵役への適性や関心を測る調査に回答義務が生じる。女性の回答は任意とする。選抜された場合は6カ月の兵役に就き、最長17カ月の延長が可能という。
ピストリウス氏は「適性と意欲が最も高い人が選ばれる」と述べた。
国防省は新制度によって若年志願兵を初年度に5000人増の1万5000人まで増やし、その後徐々に拡大することを目指す。最終的には予備役を20万人増やすのが目標で、実現すれば戦争が起きた際に招集できる兵力は現在の2倍近い約46万人に拡大する。
兵役がいずれ義務化されるかは不透明だが、ピストリウス氏は当面その可能性はないと指摘。何らかの形の兵役義務化に関する議論は必要だが、長い政治的議論が必要なため今は適切な時期ではないとした。同時に、今回の案は「第一歩」とも述べた。
同氏は以前、ドイツが2011年に徴兵制を廃止したのは間違いだったと発言している。