TOTO、「Africa」MVのYouTube再生数が10億回突破

米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”首位に輝いてから40年以上経った今なお、TOTOの「Africa」は新たな記録を打ち立て続けている。1983年に発表されたこの全米No.1ヒットのミュージック・ビデオのYouTube再生回数が10億回を突破したことが明らかになった。

「Africa」は、TOTOがHot 100のトップ10に送り込んだ4曲のうちの一つで、唯一1位になった楽曲だ。また、バンドにとって初めてYouTubeの“Billion Views Club(10億再生クラブ)”入りしたビデオとなる。

1982年のリリース以来、アルバム『TOTO IV ~聖なる剣』からのシングルは多事な道を歩んできた。1991年にはRIAAからゴールド認定を受け、2000年代にインターネット・ミームとなると、2018年にはファンの力によってウィーザーのカバーとしてHot 100に返り咲き、51位を記録した。「Africa」は、2022年にRIAAより8xプラチナ認定されている。【グラミー賞】にはノミネートされなかったが、収録アルバム『TOTO IV ~聖なる剣』は1983年の授賞式で<年間最優秀アルバム>を受賞した。

10億再生を記録した「Africa」のミュージック・ビデオは、図書館でTOTOのデヴィッド・ペイチが破れた本のページの切れ端を照合しようとしている場面から始まる。彼が『アフリカ』と題された本を見つけると、アフリカの男性が槍を投げて重ねてある本を倒し、それによりランタンが本に火をつける。また、バンドはアフリカに関する巨大な本の上で曲を演奏している。

米ローリング・ストーンのロブ・シェフィールドは2018年の記事で、このMVのアフリカ文化の描写が“驚くほど人種差別的”と評していたが、同年初めに米ビルボードに掲載された関係者がこの曲について語る記事で、MVを監督したスティーブ・バロンは反発に気づいていなかったと話した。「(反発は)あるべきだったが、特になかったと思う」と当時バロンは述べ、「今、MVを見返すと……私はあの後アフリカを訪れていて、ルワンダにもケニアにも行きましたが……曲の意味の白人的な部外者の見解のようなものになっていると思います」と話していた。

© 株式会社阪神コンテンツリンク