引退については「まだ分からない」とTEグラハム、セインツ次第で判断

ニューオーリンズ・セインツのジミー・グラハム【NFL】

タイトエンド(TE)ジミー・グラハムはまだ引退について決断を下していない。

1年のブランクを経て昨シーズンからNFLに復帰した37歳のグラハムは、もう1年フットボールをプレーするかどうか「まだ分からない」と『ESPN』に語った。

『ESPN』のキャサリン・テレルによると、グラハムは「セインツに連絡して、何が一番いいかを考えてから、いつ引退するのがベストかを決めるつもりだ」と話しているという。

その間、グラハムは北極圏北部のノルウェー近海で行われる1,000kmの海上横断に向けて準備を続けている。グラハムはニューオーリンズから来た夫婦を含む4人のチームの一員で、2025年7月に開催される“The Arctic Challenge(ジ・アークティック・チャレンジ)”と呼ばれるイベントに向けてトレーニングを行っているのだ。

フットボール界における活躍はよく知られているグラハムだが、実はエクストリームスポーツの愛好者でもある。グラハムは熱心なサイクリストであり、以前から世界一周航海もしたいと語っていた。また、パイロットの資格も持っている。

フットボールに復帰する場合、それが実現するのはセインツでのみだとグラハムは言及。キャリアをスタートさせたチームがまさにこのセインツであり、グラハムはそこでキャリアを終えたいと考えており、次のように話している。

「特に期待はしていないよ。ただ、引退するときはセインツの一員として引退したいし、それがセインツの望むタイミングであるようにしたいんだ。だから、セインツに連絡して、正確にいつ引退してほしいかを確認してから決めるつもりさ」

かつて2010年ドラフト3巡目でニューオーリンズ・セインツに指名されたグラハムは、昨シーズンが始まる前に1年契約でセインツに復帰した。プレシーズンの最終戦で見せた活躍でロースター入りを果たし、昨シーズンはレギュラーシーズン13試合(うち先発は2試合)に出場。2023年にグラハムが残した数字はレシーブ6回、39ヤードにとどまったが、そのうち4回のレシーブはタッチダウンとなっている。

グラハムは2022年シーズンにはフットボールから離れていたものの、その前の2シーズンはシカゴ・ベアーズで過ごしていた。セインツ、シアトル・シーホークス、グリーンベイ・パッカーズ、そしてベアーズで過ごした13年間のNFLキャリアを持つグラハムは、通算でレシーブ719回で8,545ヤード(平均11.9ヤード)、タッチダウン89回をマークしている。

セインツはこのオフシーズンにフリーエージェント(FA)でTEフォスター・モローを獲得しており、他に残留組であるTEユウォン・ジョンソンやタイトエンドとしてプレーできるクオーターバック(QB)テイサム・ヒルといったメンバーを擁している。

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