Number_i「GOAT」がイタリアの大学院生選ぶ、海外展開すべきJ-POP1位に

マーケティングリサーチ会社・GfK Japanが、イタリア・ナポリのパルテノペ大学で、大学院生とJ-POPの海外展開を考察するワークショップを実施した。

その結果が公式サイトで一部公開されており、海外展開したいタイトルとしてNumber_iの「GOAT」が最も支持を集めたことを発表している。

Number_i、ME:I、Mrs. GREEN APPLEなど7組から選出

ワークショップは4月10日に、34名の学生がプロデューサーまたはプロモーターであると仮定して実施。

Number_i「GOAT」、ME:I「Click」、Mrs. GREEN APPLE「ケセラセラ」、Vaundyさんの「怪獣の花唄」、乃木坂46「おひとりさま天国」、Official髭男dism「Subtitle」、Snow Man「Tapestry」から、海外で展開したい曲またはアーティストを選出した(MVを90秒ほど視聴した後に選択)。

この結果、35%と最も支持を集めたのがNumber_i「GOAT」。ME:I「Click」とMrs.GREEN APPLE「ケセラセラ」が、17.6%と同率で続いている。

なお、対象になった7組は、4月1日時点で欧米でのツアー開催や大規模なフェスへの参加経験がないアーティストを軸に、GfKが選出している。

学生たちが選曲した理由は? キーワードを抽出

参加した学生の選曲理由(自由回答)から、GfKが以下11個のキーワードを抽出。その結果、選曲理由の割合で最も多かったのが「曲」だった。

アイドルグループのNumber_i、ME:I、乃木坂46、Snow Manに対しては、「MV」を理由とする声も。また、「インターナショナル」はNumber_iとME:Iだけが該当したという。

学生の選曲理由(自由回答)から抽出された11個のキーワード

「グループ構成」「曲」「MV」「好み」「歌詞・タイトル」「雰囲気」「ダンス」「世代感」「アニメ要素」「KーPOP」「インターナショナル」

海外展開にあたって利用したいメディアは?

海外展開にあたりターゲットとする国・地域については、どの楽曲に対しても「EU」「アメリカ」の両方もしくは片方が選ばれている。

ME:Iを選んだ学生からは「ブラジル」「アルゼンチン」の中南米、Mrs. GREEN APPLEを支持した学生からは「インド」「インドネシア」とアジアの国も挙がった。

また、海外展開にあたり利用したいメディアとしては、TikTokが1位の61.8%。Instagramが2位で41.2%、Spotifyが17.6%、YouTubeが14.7%と続いた。

GfK Japanはワークショップのまとめとして、「アーティストや楽曲の強み・弱みを洗い出しアイデンティティを見直すこと」や、「ターゲットとなる地域の徹底した市場分析の必要性」が重視されると結論付けている。

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