「381系特急やくも」定期運行終了へ…JR職員からの【感謝状】が話題「みんなの未来へ向けて出発進行!」

旧型やくもで親しまれた381系・国鉄型特急電車が、ついに6月15日をもって定期運行を終えます。14日には、鳥取県米子市のJR米子駅でラストランイベントも行われ、多くのファンに見送られながら最後の運行を迎えることになりそうですが、その最後を花道で飾ろうとするJR職員の粋な演出が話題を呼んでいます。

「私はあなたと同じ1982年生まれです。初めてあなたと出会ったのは、小学校の修学旅行。車窓から見える景色に同級生と共にわくわくしたのを覚えています」

JR米子駅構内の改札近くに置かれているホワイトボード。

381系・国鉄型特急電車の「緑やくも色」「国鉄色」と、「ゆったりやくも色」と「スーパーやくも色」で使われたパノラマ車両が描かれていて、その下に「381系 やくも」に向けた「感謝状」が描かれていました。

これを書いたのは、JR米子駅で働く職員ら。

職員各々の「特急やくも」との思い出も、メッセージとなって記されています。

「中学生の頃は、甲子園を見に夏休みに家族で出かけました。列車に揺られながら、両親の子どもの頃や学生時代の思い出、私への思い、いろんな話を聞きました」
「大切な親友の旅立ちの時は、笑顔であなたに手を振りました」
「2018年西日本豪雨災害で不通となった伯備線。開通時に沿線の皆さまの喜ぶ顔が印象に残っています」

そして、381系ならではのこんなメッセージも、今となっては”良い思い出”として綴られています。

「就職後、初めての出張でデビューした”ゆったりやくも”でぐったりしました」

40年以上もの間、多くの人を、そして思いを運んできた381系。
14日には、JR米子駅でラスランイベントも開かれ、その翌日15日をもって、いよいよ定期運行が最後の時を迎えます。

「出会いや別れ、今の私があるのは、あなたがいたから。あなたと一緒に歩んで来れたことを嬉しく思います。昭和から平成、令和まで時代を超えて長きに渡りお客様の笑顔を乗せて走り続けてくれたことに感謝の言葉を送ります。みんなの未来へ向けて出発進行!」

© 株式会社山陰放送