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【宇都宮】駒生町、パート従業員舘希(たちのぞみ)さん(30)が今月上旬、新里町の林で珍しいキジを発見した。雄特有の鮮やかな緑色の体なのに、雄の顔にあるはずの赤い部分「肉垂(にくすい)」がない。専門家によると、ニホンキジの「雄の変異個体」とみられる。養殖場では千羽に1羽ほどしか生まれないといい、専門家は「珍しい個体で、よく観察していないと気づかない」としている。
舘さんは2日午後、道の駅うつのみやろまんちっく村周辺の道路沿いにある林にキジがいるのを発見した。よく見ると「体は緑だが、頭は赤くない。何だろう」と不思議に思ったという。写真を撮ってX(旧ツイッター)に投稿すると、珍しいキジではないかという指摘があったため、下野新聞「あなた発 とちぎ特命取材班(あなとち)」に情報を寄せた。
あなとちが山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)に確認を依頼。研究所が調査したところ、肉垂がないことや羽の色から、ニホンキジの雄の変異個体の可能性が高いとされた。キジの養殖場では同様の個体がまれに見られるが、早く死んでしまうことが多いという。
自宅周辺の湿地で毎日のようにキジを見かけ、変異個体に気づいた舘さん。「珍しいキジが見られてうれしい。この豊かな自然がこれからも残ってほしい」と話していた。
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