コウノトリのひな3羽、愛称は「つなぐ」「希羽」「輝来」 児童が提案、小山で命名式

コウノトリのひな3羽の愛称が発表された命名式=8日午前、小山市下生井

 小山市下生井の渡良瀬遊水地で今春生まれた国の特別天然記念物コウノトリのひな3羽の愛称命名式が8日、同所の生井桜づつみ公園で行われた。愛称は「つなぐ」「希羽(のわ)」「輝来(きら)」に決まった。

 愛称は遊水地周辺市町などでつくる渡良瀬遊水地コウノトリ・トキ定着推進協議会が募集。小学生が考えた雄雌各五つの愛称をホームページに公開し、決選投票を行った。540件の投票があり、雄雌ごとに得票数上位から採用した。

 つなぐは雄で「未来に命をつなぐように」と願い茨城県古河市古河第五小児童らが提案。希羽は雌で「希望を乗せて羽ばたいて」、輝来は雄で「キラキラした存在に」との思いを込め、ともに小山市下生井小の児童らが名付けた。

 命名式は小山市が主催し、浅野正富(あさのまさとみ)市長や大川秀子(おおかわひでこ)栃木市長ら約80人が出席。浅野市長は「遊水地で5年連続の誕生。全国の空を飛び定着することになる。共生できる環境づくりを広く呼びかけたい」と話した。

 ひなにはいずれも両足上部に黒色リング、右足下部につなぐは黄色、希羽は赤、輝来は青のカラーリングが装着されている。成育は順調とみられ、来週中にも人工巣塔から巣立つ可能性があるという。

コウノトリのひな3羽の愛称が発表された命名式=8日午前、小山市下生井

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