電気柵などの設置やハンターの見回りの方針示す 札幌市で専門家会議 6月末に方針決定

去年、クマの出没が市街地近くで相次いだ札幌市は、専門家による会議を開きました。この会議で、ハンターによる山の見回りを行うなど、人とクマによる事故への対策について協議しました。

札幌市はクマ出没が相次ぐ藻岩山や三角山などの周辺を重点対策エリアに定めています。このエリアでは去年、市内での出没件数のおよそ4分の1を占める67件の出没がありました。市は、エリア内には市民が散策する公園や住宅地があることから、対策を強化することとしていて、公園と山林の境界部分に電気柵やフェンスを設置することや、クマの定着を抑えるために、ハンターが山中の見回りをするなどの方針を示しました。

専門家からは「森から市街地に続く緑地などにクマが入りにくくする必要がある」などの意見も出され、市はこれらの意見を反映させた上で、6月末をめどに対策方針を決めるとしています。

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