名前の文字が血の色ににじむ位牌 初七日の法要を前に帰省した母娘を襲う怪異 「呪葬」本編映像

2024年7月12日より劇場公開される、台湾発のホラー映画「呪葬」から、初七日の法要を前に帰省した母娘に、怪奇が起こり始めるシーンの本編映像が公開された。

ぶしつけな視線を投げつける家族を振り切り、忌中布をくぐってかつての自室へと続く空間に足を踏み入れたチュンファが電気を点けると、位牌が倒れてしまう。あわてて手に取ったものの、先祖代々の魂が宿る位牌の名字である「李」の文字が血の色ににじみ始める。幻視を振り切るように、娘チンシェンの「部屋は?」という問いかけに、チュンファが応える。

そんな母親とは真逆に、物々しい雰囲気を気にもとめず、興味津々に階段をのぼり、屋敷の広さに驚嘆の声を上げるチンシェン。ワンカットで彼女を追うカメラは、まるで彼女に付き添う”何か”のような視点で、その動きを追い続ける。チュンファの「チンシェン こっちよ」という呼びかけで部屋の外に出たチンシェンだったが、本来であれば開放感にあふれるはずの吹き抜けも、寒々しく奇妙な閉塞感に満ちているのだった。

「呪葬」は、死者の魂が戻ってくるといわれる「初七日」の風習から生まれたホラー映画。祖父の葬儀のため、長らく疎遠だった実家に帰郷したシングルマザーのチュンファと娘のチンシェン。しかし、2人を迎えたのは冷え切った家族と、不穏な影が潜む不気味な屋敷だった。大好きだった祖父のために初七日までとどまろうとするチュンファだが、悪夢に悩まされ、やがて母娘ともに夢なのか現実なのかも分からない正体不明の恐怖へと飲み込まれていく。

【作品情報】
呪葬
2024年7月12日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋他にてロードショー
配給:ファインフィルムズ
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