「地雷踏みまくってる」ミセス新曲『コロンブス』に「ど真ん中の差別」と大非難…先住民を想起させる “類人猿” に人力車引かせる

左からMrs. GREEN APPLEの藤澤涼架、大森元貴、若井滉斗(グループのYouTubeより)

6月12日、Mrs.GREEN APPLEが、コカ・コーラのキャンペーンソング『コロンブス』のMVを自身のYouTubeチャンネルで公開した。だが、MVの内容が、大炎上している。

「今回のMVでは、ボーカルの大森元貴さんがコロンブスに、他メンバーもナポレオンやベートーヴェンといった “偉人” たちに扮し、違う時代を生きた偉人が一緒に旅をするストーリーが描かれています。

道中で、500万年以上の時を超えて類人猿に出くわし、ホームパーティーをするという設定があるのですが、この類人猿の描き方が問題になっているんです」(週刊誌記者)

MVの冒頭、大森扮するコロンブスたちは、島で暮らす類人猿を発見。その後、豪華な衣装に身を包んだ偉人たちが、人力車を類人猿に引かせる描写がある。また、ベートーヴェンが類人猿にピアノを教えるなど、音楽を通じて親交を深めていく。

歴史教育において、コロンブスは冒険の末にアメリカ大陸を発見した人物として扱われてきた。だが、近年は先住民を虐殺したり奴隷にした「侵略者」としての側面がクローズアップされており、評価は変わりつつある。

そうした歴史的な背景を知る人たちからは、今回のMVに対し、コロンブスたちが先住民を想起させるような類人猿たちを “教え導く” ような描写や、労働させる描き方は「人種差別的だ」との声があがっている。MVは現時点で80万回以上再生されているが、コメント欄は、非難であふれかえった。

《無意識なんだろうけどありとあらゆる地雷を踏みまくってて逆に凄い》

《コカコーラ提供でコンプライアンスガチガチだろうに、関係者に一人でもこのpvやばいですよって言える人いなかったんか》

《誰か止められんかったんかってぐらいど真ん中の差別表現で流石に笑う》

《こんな形で世界に見つかって欲しくないのよ…》

《お願いだからPV作り直してください。。。これはやってはいけない。。。》

Mrs. GREEN APPLEは、公式サイトで《歴史や文化的な背景への理解に欠ける表現が含まれていた》として、MVの公開を停止した。しかし、Xでも「ミセス炎上」がトレンド入りしており、騒動はまだまだ収束しそうにない。

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