タニーサロン 憩いの居場所づくり実践 高齢者の引きこもり防ぐ 横浜市緑区

グラウンドゴルフの練習

山下地区で活動する「タニーサロン」(谷井春夫代表)は、「シニアの憩いの居場所づくり」の取組を行っている。高齢者が自宅に引きこもらないようにする目的があり、グラウンドゴルフなどや食事会を実施し親睦を深めている。

「タニーサロン」の「シニアの憩いの居場所づくり」事業は、令和6年度緑区地域課題チャレンジ提案事業にも採択された。

健康づくり

「タニーサロン」のメンバーは、山下地域交流センター横の広場でグラウンドゴルフを楽しむ「稲穂会」のメンバーが中心となっている。週に3日、午前中にグラウンドゴルフの練習を行い、その後川崎市へ移動してパークゴルフも楽しんでいるという。会員は70代・80代が中心で、最高齢の矢野次郎さんは93歳。同会は年間を通してパークゴルフのホールインワンの回数を記録しており、矢野さんは現在トップの座を維持している(6月7日時点)。

交流会で親睦深める

「きょうもお疲れさま、乾杯」――。

グラウンドゴルフの練習日は交流会で親睦を深めている。参加自由で会費は一人1回500円。同会の谷井代表の自宅に集まり、参加者は個々に食材などを持ち寄るなどしながら楽しんでいる。健康や趣味のほか、子どもや孫などに関する会話が飛び交う。また、カラオケやクイズなどで認知症にならないための取組も行っている。

矢野さんは「好き嫌いなく食事をすることと体を動かすこと、こうしてみんなと楽しく会話をすることが長生きの秘訣」と話す。

谷井代表は「一人暮らしの高齢者が自宅に引きこもらないように、大人の居場所として運動と会話を楽しんでいます。楽しく続けていきたい」と述べた。

交流会の様子

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