アマ日本代表勢が苦戦… 新地真美夏、中村心は悔しさ糧に最終日へ「ひとつでも順位を上げられるように」

中村心(左)と新地真美夏(右)(撮影:福田文平)

<日本女子アマチュアゴルフ選手権 3日目◇13日◇我孫子ゴルフ倶楽部(千葉県)◇6679ヤード・パー72>

アマチュア日本代表のナショナルチームメンバーは5人が決勝ラウンドに進んだものの、この日は全員がオーバーパーのラウンドと苦戦を強いられた。最上位は首位と8打差のトータル5アンダー・7位タイにつける新地真美夏。今大会にアマチュア日本タイトル3冠がかかっている中村心は「75」とスコアを落とし、トータル1アンダー・23位タイとなっている。

序盤の2番でボギーが先行し、苦しいラウンドとなった新地は「ショットが良くなくて、ほとんどグリーンを外しているような感じでした。そのなかで後半はなんとか耐えてアンダーパーで回れたという感じです」。優勝争いに向けてスコアを伸ばしたいなか、前半「38」、後半「35」で「73」のラウンド。目にうっすら涙を浮かべ、悔しそうな表情を見せた。

反省点は「ショットがそれほど切れていないのに難しいピンを攻め過ぎてしまったことですね」。9番パー4では残り120ヤードと得意な距離が残ったが、ボールはグリーン右のバンカーへ。「あと1ヤードか、2ヤード左だったらピンに寄っていたと思うんですけど…」と振り返った。

最終日を前に首位とは8打差。「そこまで悪い位置にいるわけではないし、(ともに「69」をマークした)初日、2日目のようなプレーができれば、ちょっとでも可能性を広げられると思うので、一打一打に集中して、視野を広く持ってプレーしたいです」とネバーギブアップを誓った。

一方、昨年の「日本ジュニア」(15~17歳女子の部)を制し、「日本女子オープン」では14位タイでローアマを獲得した中村は、3冠が大きく遠のいた。初日は「67」と好スタート切ったが、2日目、3日目はともに前半で4オーバー。「外しちゃいけないところに外してしまったり、ボギーで上がれるとことろでダブルボギーにしてしまいました。後半は気持ちを入れ直して頑張ろうと思って、きのうも今日も前半よりは耐えられたかなと思います」。後半はいずれもアンダーパーをマークしたが、トータルではオーバーパーのラウンドが続いている。

「取りたいタイトルだったんですけど、スコアを伸ばし切れなかったので、明日はひとつでも順位を上げられるように頑張りたいと思います」。19位タイの藤本愛菜、38位タイの長澤愛羅、飯島早織とともに、最終日はナショナルチームの意地を見せたい。(文・田中宏治)

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